食糧安全保障と科学技術革新──習近平総書記と河南省の物語

人民網日本語版 2025年05月20日15:32

河南省は経済的に発展し、文化的に豊かで、人口と食糧生産量の多い省であり、中華文明の発展過程において重要な地位を占めてきた。習近平総書記は河南省の発展を非常に重視しており、中国共産党第18回全国代表大会(第18回党大会)以降、たびたび河南省を訪れて視察し、全国両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議全国委員会)でも河南代表団の審議に参加。河南省に「中部地域の台頭において果敢に先を争い、新時代の『中原』にさらに素晴らしい絢爛たる章を記す」よう求めてきた。新華網が伝えた。

■食糧安全保障という重任をしっかりと担う

河南省は食糧生産量の多い省だ。習総書記は河南省に対し、「食糧安全保障という重任をしっかりと担う」よう繰り返し指示してきた。

2014年5月、習総書記は河南省尉氏県張市鎮を視察した。習総書記は「河南省の食糧作付面積は全国で第2位、小麦に限れば全国1位であり、全国の小麦作付面積の4分の1を占めている。河南省における食糧、小麦の生産をしっかりと押さえれば、全国の食糧生産は基本的に豊作となる。これは国家の食糧安全保障に対する河南省の貢献であり、奉仕でもある。国は農業の盛んな省への支援をさらに強化する必要がある」と語った。

2021年5月に河南省を再訪した際にも、習総書記は食糧安全保障を強調し、「食糧安全保障を確保するには、種子を自国で確保する必要がある。農業における科学技術の自立自強を堅持し、優良品種の育成から着手し、その技術的難関の攻略を強化し、中国産の種子によって中国の食糧安全保障を確保する必要がある」とした。

ここ数年、河南省の食糧総生産量は8年連続で6500万トンを超え、全国の6%足らずの耕地面積で全国の10%近くの食糧を生産してきた。中でも小麦は、省内1億人の食をまかなうのみならず、毎年3000万トン以上の小麦及び小麦加工品を他地域に供給しており、全国の食糧安全保障における「バラスト」となっている。

■科学技術革新の決定的・根本的要素を掌握

2014年5月、習総書記は中鉄工程装備集団有限公司を視察した。同社は主にトンネル用装備の研究開発、設計製造、技術サービスを手がけており、国家科学研究プロジェクトを相次いで担当し、シールドマシンのシステム統合における技術的障壁を突破してきた。

習総書記は「中国は装備製造業大国だが、先進国と比べればまだ差がある。中国の夢を実現するには、装備製造業という土台をしっかり築かねばならない。装備製造業の核心は技術革新であり、国家の総合的実力の核心も技術革新である。科学技術革新における最大の決定的・根本的要素を掌握しなければ、国家の科学技術事業発展の命運を掌握することはできない」と強調した。

近年、河南省は科学技術革新が牽引する形で、在来産業の改造・高度化を積極的に進めている。今年第1四半期、河南省における一定規模以上のハイテク製造業、戦略的新興産業の生産額(付加価値ベース)は、それぞれ14.1%、10.6%の伸びを示した。(編集NA)

「人民網日本語版」2025年5月20日

注目フォトニュース

関連記事