中国が筆頭の国際研究チームが新たなスーパーアース発見

人民網日本語版 2025年06月05日08:40

人間は宇宙において唯一の知的生命体なのだろうか?地球のように生命の維持に適した惑星が他にもあるのだろうか?これらは、人間がこれまで長年にわたり、関心を寄せてきた宇宙の謎に関する疑問だ。中国科学院雲南天文台が筆頭となった国際研究チームは先ごろ、太陽に類似した恒星の周囲のハビタブルゾーンに位置するスーパーアース・Kepler-725cを発見した。その質量は地球の約10倍という。

このKepler-725cは、「Kepler-725」と名付けられたG9V型宿主恒星の周りを周回している。「Kepler-725」のスペクトル型は太陽と似ているものの、誕生時期は太陽より若く、16億年前に誕生したと見られている。表面の磁場の活動は、太陽の活動より激しい。Kepler-725cが位置するKepler-725の周囲のハビタブルゾーンは、液体の水が存在できる領域のことで、それは地球のように生命が誕生するのにカギとなる条件となる。Kepler-725cは、「Kepler-725」の周りを約207.5日間で周回し、地球の公転周期にも近い。

中国科学院雲南天文台の研究者・顧盛宏氏は、「『スーパーアース』が、太陽のような恒星の近くのハビタブルゾーンの中にあるということは、地球上の炭素ベースの生命体のようなものが存在する可能性があるということだ。地球からは、地球と太陽の間の距離の約1億6000万倍離れている」と説明する。

この成果は、今月3日に、英国の科学専門誌「Nature Astronomy」に掲載された。また、世界で初めて、トランジット時間変動反動技術を活用して、太陽のようなハビタブルゾーンで発見したスーパーアースとなった。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年6月5日

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