懐かしさを追求する中国の若者の間でCCDカメラが人気に

人民網日本語版 2026年05月28日09:52

スイッチをオンにして、シャッターを押すと、レトロな雰囲気を醸し出す写真を撮影することができるCCDカメラが今、中国の若者の間で人気となっている。中国新聞網が伝えた。

程文穎さんがCCDカメラで撮影したネコ「夢夢」(写真提供・程さん)。

程文穎さんがCCDカメラで撮影したネコ「夢夢」(写真提供・程さん)。

「95後(1995-99年生まれ)」の程文穎さんは、CCDカメラを使って、飼っているネコ「夢夢」のかわいい瞬間を撮影している。程さんは、「CCDカメラはコンパクトで使いやすく、レトロな雰囲気あふれる写真を撮影できる。高校3年生の時は、当時の暮らしを記録する重要なアイテムだった。CCDカメラにはたくさんの大切な思い出が詰まっている」と振り返り、「今でも、遊びに出かける時や特別な日には、それで写真を撮影している」と話す。

程さんが使っている2000年前後に流行したCCDカメラは、レトロな雰囲気を醸し出していることに注目した若者の間で近年大人気となっている。ソーシャルメディアを見ると、「今日CCDカメラで写真を撮影した」という関連する話題のクリック回数は10億回を超えている。また、中古品プラットフォームを見ると、CCDカメラを含む懐かしのアイテムの販売数量が前年同期比で320%増と激増している。

CCDカメラを代表格とする「ノスタルジーブーム」が今、中国の若者の間に広がっている。2001年から2002年に放送されたドラマの映画版「尋秦記(Back to the Past)」が昨年12月31日に公開されると、関連する話題のクリック回数は瞬く間に1億回を超えた。そして、「レトロ」や「ミレニアム」といった昔を懐かしむ話題のクリック回数が合わせて100億回を超えた。さらに、若者たちはそんなノスタルジーを満たすために、懐かしの歌を聞き、懐かしのドラマを見て、レトロなアイテムを「爆買い」するようになった。艾媒諮詢(iiMedia Research)のデータによると、2025年、中国のレトロ経済市場の規模は前年比11.7%増の3552億2000万元(1元は約23.5円)に達した。2030年には、その規模は5878億5000万元に達すると見込まれている。

CCDカメラ(写真提供・取材対象者)。

CCDカメラ(写真提供・取材対象者)。

寧夏回族自治区銀川市のある古着ショップには、1980年代のベルボトムジーンズや90年代の花柄のシャツ、2000年代の革ジャンなど、レトロな雰囲気を漂わせる古着が並んでおり、若者の間で人気となっている。店長の馬さんは、「店の客の80%は若者。若者が古着だけでなく、時代のシンボルや思い出のために財布のひもを緩めている」と話す。

北方民族大学心理発展指導センターの教師である馬良さんは、「レトロ経済が活況を呈しているといことは、リズムが速く、不確実性に満ちた今の社会において、若者が心理的なバランスを取ろうとしていると考えることができる。若者が消費の過程で、内在的心理体験や情緒的価値をより重視するようになっていることを示している」と分析している。(編集KN)

「人民網日本語版」2026年5月28日

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