中国で茶を売る米国人男性「コーヒーは仕事のため。茶は生活そのもの」

「コーヒーは仕事のために飲むもの、茶は生活を味わうためのもの」と話す米国人デリク・ポスキンさんの1日は1杯の茶で始まる。
江蘇省揚州市の旧市街地の路地に、古い民家をリノベーションした「Empty Cup」という名前の茶室がある。そのオーナーであるポスキンさんは腰をおろすと、多くの中国人よりも慣れた手つきで、湯を沸かし、茶器を温め、急須に茶葉を入れ、湯を注ぐ。世界各地からやって来た客が来店すると、ポスキンさんは一緒に茶を飲みながら、自分と茶葉の「出会い」について語る。
茶好きが高じて茶をビジネスに
ポスキンが初めて揚州市に来たのは2016年のことで、その時から、この都市が好きになっただけでなく、中国茶の世界に飛び込み、すっかり魅了されてしまったという。そして10年の月日を経て、ポスキンさんは茶を愛する一人の外国人から、世界を相手に中国茶を販売する会社の経営者となった。

ポスキンさんが茶葉を販売するようになったのは2018年からのことで、初めは副業だった。茶を飲んでいるうちに、茶器もどんどん増え、家が倉庫のようになってしまったというポスキンさんは、「どうにかして、これを他の人にも楽しんでもらいたい」と考え、茶葉を販売するようになったという。初めの数年はなかなか波に乗らなかったものの、徐々に世界各地から注文が入るようになったという。
中国の主な茶の産地はほぼ全て行き尽くしたというポスキンさんは、茶農家と一緒に茶摘みをし、製茶も学んでいる。
中国文化に夢中に
中国の各省を巡っているポスキンさんは、茶に対する理解を深めており、「正しい飲み方」の追求から、「その多様性を楽しむ」へとシフトしていった。その理由は中国の茶文化は柔軟性に富み、地域によって違うことに気付いたからだ。例えば、江蘇省揚州の人々はガラスのコップに直接緑茶の葉を入れて飲む。それに対して、広東省潮州の人々は小さな急須やコップなどを含む茶器セットをずらりと並べ、とてもこだわりがある。
「中国の茶文化は流動的で、その道は自然まかせ。どのように飲んでもいい。とても包容力があり、自由だと感じる」とポスキンさん。

ポスキンさんの茶のビジネスはますます拡大しつつある。クライアントは主に米国人だが、ドイツや欧州の他の国からもたくさんの注文が入るという。
ポスキンさんは優れた茶を探しては、茶畑に行く様子を動画や写真にして、ソーシャルメディアにアップし、それを見る人が茶葉をどこで仕入れているのか、どのようにして育てられているかを見ることができるようにしている。
今後について、ポスキンは「ある程度稼げたら、資金を茶農家のために使いたい。いつまでも稼ぎ続けるつもりはなく、必要な分さえ稼げれば十分。余分な資金は、何かの役に立つことに使いたい」と、大きな理想を語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2026年6月2日
注目フォトニュース
関連記事
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn








