スマホの充電時間がどんどん短くなっているのはなぜ?

人民網日本語版 2026年08月21日10:35

(画像著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)

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朝起きてスマートフォンのバッテリー残量があまりなかったとする。充電器をつなげば、洗顔や着替えなど身支度をしている間に、バッテリーはほぼいっぱいまで回復する。以前は寝ている間、一晩中充電していたが、今は起きた後にしばらく充電するだけで済む。こうした充電習慣の変化は、急速充電技術の普及によるものだ。

「消費者には『バッテリー切れの心配をなくしてほしい』という要望があり、急速充電と大容量バッテリーを両方とも求めている。しかし、メーカーにとって、この両立は難しいことなのだ」。栄耀(Honor)社のバッテリー専門家である盧青雲氏はこのように述べた上で、「リチウムイオンバッテリーは負極材料としてグラファイトを使用することが多いが、バッテリー容量を増やすと電極を厚くせざるを得ず、リチウムイオンの移動経路が長くなり、充電速度が遅くなる」と説明した。

グラファイトの負極にシリコンを混合する。これがメーカー各社の考え出した解決策だ。シリコンの理論比容量はグラファイトの10倍近く、同じ質量でより多くの電力を蓄えることができる。しかし、シリコンは「扱いにくい」性質があり、充電時に体積が著しく膨張してしまう。

このため、研究開発者はバッテリー内に炭素材料で「骨格」を作ってシリコンの膨張を抑えるとともに、シリコンが膨張する余地を残した。盧氏は、「当社が開発したバッテリーは、シリコン含有量が第1世代の約5%から約32%に増え、バッテリー容量と急速充電能力が同時に向上した」と説明した。

ただ、充電速度は向上したものの、充電器の体積はますます大きくなり、重量もますます増えていった。

各メーカーは今、窒化ガリウムに目を向けている。この新しい半導体材料で作られたパワーデバイスは、高いスイッチング周波数や低いエネルギー損失といった優位性を備えており、充電器が高出力化と小型化を同時に実現するための環境を整えた。

アンカー・イノベーションズ社の技術責任者は、「充電速度などの目に見える問題点だけでなく、企業は消費者の潜在的なニーズにも一層関心を向けるべきだ。ユーザーにより安心で手間のかからない使用体験を提供することが、私たちの努力すべき方向だ」との見方を示した。(編集KS)

「人民網日本語版」2026年8月21日

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