「中国天眼」、世界最大規模の中性水素銀河サンプルデータベースを構築
人民網日本語版 2026年09月09日14:42
中国科学院国家天文台の姜鵬氏率いるチームが主導する「中国天眼(FAST)」中性水素サーベイプロジェクト(FASHI)が第2期データセット「FASHI DR2」を公開し、現在世界最大規模の中性水素銀河サンプルデータベースを構築したことが、同天文台への取材で分かった。関連成果は9月8日付の学術誌に掲載された。新華社が伝えた。

2026年5月7日に撮影された貴州省平塘県にある「中国天眼」全景(ドローン写真、保守期間中に撮影)。撮影・欧東衢
中性水素は古くから宇宙に存在する基礎物質で、銀河の「建築材料」とみなされている。中性水素が発する21cm線電波は星間塵を透過することができ、宇宙の奥深くから情報を伝えることができる。今回公開されたデータセットでは、15万6000個の中性水素銀河を捉えており、サーベイの観測範囲は全天のほぼ半分に及ぶ。サンプル数は従来の国際的なサーベイ望遠鏡の5倍、初期データの4倍近くに達し、再び世界記録を更新した。
このデータを基に、研究チームは近傍宇宙における中性水素密度の測定精度を0.6%まで高めた。これは人類がこれまでに達成した同物理量の最も高精度な測定でもある。これらのサンプルは、研究者が銀河の進化、暗黒物質(ダークマター)の分布、宇宙の大規模構造などの最先端の謎を解明する上で役立つほか、重力波の発生源の特定や次世代電波望遠鏡の研究にも重要な参考データを提供する。(編集YF)
「人民網日本語版」2026年9月9日
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