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馮小剛監督の新作映画、P.P.収入が過去最高の13億円

「私人訂制(パーソナル・テーラー)」

 中国最大規模のマーケティングイベント「第6回ROIフェスティバル」が13-15日、上海で開催された。中国の大手映画制作配給会社・華誼兄弟伝媒の王中軍・董事長は「娯楽マーケティングの新未来」と題するフォーラムで、馮小剛(フォン・シャオガン)監督の新作「私人訂制(パーソナル・テーラー)」のプロダクト・プレイスメント(P.P.:ドラマや映画において、役者に特定の商品を絡ませる宣伝手段)収入が8000万元(約13億円)を超えたことを明らかにした。馮監督が旗を振った作品の中では最高額。華誼兄弟伝媒がこれまで制作した作品の最高額も約8000万元だったため、同社にとっても過去最高となっている。新京報が報じた。

 ■P.P.が多すぎるドラマに批判の声

 今月4日から中国で放映されている女優・高圓圓(カオ・ユエンユエン)と俳優・黄海波(ホアン・ハイボー)が主演のドラマ「私たち結婚しよう(日本語訳)」は高い視聴率を記録し話題となるなど上々の滑り出しとなっている。ただ、ドラマの中ではショッピングや婚活、求人情報のサイト、車、ミネラルウォーター、洗濯洗剤などのP.P.が多すぎると批判の声も上がっている。この点、同ドラマの劉江・監督は、「視聴者がこんなに反感を抱くとは思っていなかった。(P.P.を導入したのは)今回が初めてで、商品が殺到し、できるだけたくさん引き受けたいと思った。技術や経験が不足しているため、広告だらけになってしまった。視聴者には大目に見てもらいたい」と批判を受け止めながらも、「さまざまな種類の商品が盛り込まれているが、広告でないものもたくさんある」と強調した。

 さらに、「確かにP.P.が多いが、断った商品もたくさんある。また、撮影時には、できるだけそれが目立たないように心がけ、広告を自然な形でドラマに盛り込むことができるよう、専門のチームも雇った。例えば、主人公の女性が失業して仕事を探す場面。今は多くの若者が求人情報サイトを利用しており、これは決してごり押しでない。それにP.P.で得た収入は全てドラマの制作に使っている。このドラマの制作には7000万元(約11億2千万円)かかっており、その収入でクオリティを保っている。我々の苦しい心のうちを理解し、大目に見てほしい。確かに我々は経験が不足していた。今後は必ずP.P.を減らす」と謙虚に語った。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年11月18日

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