このほど開催された第64回ベルリン国際映画祭で最高賞にあたる金熊賞を受賞した刁亦男（ディアオ・イーナン）監督の恋愛サスペンス映画「白日焰火（Black　Coal　Thin　Ice）」の記者会見が27日、北京で行われた。同映画祭で銀熊賞(最優秀男優賞)を受賞した廖凡(リャオ・ファン)や主演の王学兵(ワン・シュエピン)、王景春(ワン・ジンチュン)などと共に出席した刁監督は、同作品が3月21日に中国全土で封切られることを発表した。人民網が報じた。

　マイナス30度の中国東北地方で撮影された同作品の公開日は雪解けの始まる「春分の日」。「人の心で氷と雪を溶かす」という同映画のテーマにふさわしい日が選ばれた。

　記者会見で、亦監督は「同作品は海外の国際映画祭で受賞したどの中国語作品よりも良い興行成績を残すだろう」と自信を見せ、その理由について「同作品には多くの商業要素が含まれ、多くの人に気に入ってもらえると信じている。愛や犯罪、ミステリーなどの要素が、高い興行成績を望める要因」と語った。

　同日、「氷解」をテーマにした3種類のポスターも公表された。主演3人がそれぞれ氷の中に閉じ込められ、いずれもタイトルの右下に飛び散った血痕が記されているのが印象的だ。氷の中に閉じ込められた3人の身体からは亀裂が四方八方に走り、何かの力に押されて今にも氷を砕いて出てきそうな雰囲気だ。（編集KN）

　「人民網日本語版」2014年3月3日