習近平国家主席は11日、ロシアのプーチン大統領、モンゴルのエルベグドルジ大統領とドゥシャンベで3カ国首脳会談を行った。
習主席は「中国、ロシア、モンゴルは良き隣人、良きパートナーだ。複雑で変化に富む現在の国際・地域情勢の下、3カ国首脳が初めて会談し、互いに関心を持つ協力問題について意思疎通を行うことで、3カ国の相互信頼を強化し、互恵・ウィンウィンの協力を促進し、強みによる相互補完を実現し、共に発展することができる」と強調。
「3カ国の発展戦略は高度に符合する。中国側はシルクロード経済ベルトの共同建設を提案し、ロシア側とモンゴル側から前向きな反応を得た。われわれはシルクロード経済ベルトをロシアのユーラシア横断大鉄道、モンゴルの草原の道と結合し、中国・モンゴル・ロシア経済回廊を築き、鉄道網や道路網の連結を強化し、国境を跨ぐ運輸協力を促進し、3カ国の国境を跨ぐ送電網の建設について検討し、観光、シンクタンク、メディア、環境保護、減災・災害救援分野の実務協力を繰り広げることができる。上海協力機構の枠組みで協力を強化し、地域の安全を共同で守り、共同発展を実現することができる。また、国際協力を強化し、国際関係の基本準則を共同で維持し、相互信頼、互恵、平等、協力という新安全保障観を共同提唱し、国際紛争や焦点となっている問題の平和的方法による、対話や交渉を通じた政治的解決を共同で促すこともできる。中国は地域問題へのモンゴル側の積極的な関わりを支持する。来年は世界反ファシズム戦争ならびに中国人民抗日戦争勝利70周年であり、国連創設70周年でもある。中露は一連の慶祝・記念行事を開催する。われわれはこうした行事へのモンゴル側の参加を歓迎する」と表明した。
プーチン大統領は「ロシア、中国、モンゴルは地理的に隣り合っており、交流、対話、調整を強化する必要がある。シルクロード経済ベルトの共同建設という中国側の提案は3カ国協力に新たな重要なチャンスをもたらした。3カ国は各自の発展計画と結びつけて、エネルギー、鉱物、交通インフラ分野で長期的で安定した協力関係を構築する必要がある。3カ国は共に世界の多極化を主張しており、共に努力して、地域の安全・安定を守るべきだ」と表明した。
エルベグドルジ大統領は「モンゴルは戦略的観点から、中露とより緊密な善隣友好協力関係を発展させることを強く重視している。アジア太平洋経済協力会議(APEC)などとの協力を強化し、地域問題に積極的に関わりたい」と表明した。
3カ国首脳は今回の会談を非常に有益だったとしたうえで、自国の関係当局に対して3カ国首脳の合意を実行に移し、協力提言について研究し、速やかに報告するよう命じる考えを示した。また、外務次官級協議制度を設け、3カ国協力の推進を統合的に計画することで合意した。
3カ国首脳は、今後も必要に応じて3カ国首脳会談を開催することで合意した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年9月12日