中国共産党第18期中央紀律検査委員会第4回全体会議が25日、北京で行われた。中央紀律検査委員会の王岐山書記(政治局常務委員)は会議において、「腐敗撲滅に高圧的な姿勢で取り組む中、依然として汚職を止めない党員がおり、さらには腐敗が悪化しているケースもある。清廉な政治を行う党風の樹立と腐敗撲滅運動は永遠に終わらない」と指摘した。京華時報が伝えた。
王書記は「現在、清廉な政治を行う党風樹立と腐敗撲滅運動の情勢は、依然として厳しく複雑だ。『形式主義、官僚主義、享楽主義、贅沢主義』という4つの悪しき気風(四風)は未だ根絶されず、反発防止の任務は極めて困難だ。腐敗撲滅に高圧的な姿勢で取り組む中で、依然として汚職を止めない党員がおり、さらには腐敗が悪化しているケースもある。我々は冷静さと落ち着きを保ち、政治の定力(心を乱されない力)を維持し、自信と決心を貫かなくてはならない。根気強く『四風』を根絶し、気風を正し、良き党風の樹立を根付かせ、新たな常態としなければならない。引き続き高圧的な姿勢を維持し、病気の木を治し、腐った木は引き抜き、腐敗の蔓延を断固として封じ込めなければならない。『治本(抜本的な対策)』を強化し、汚職ができない、汚職が難しいという体制を徐々に作り上げて行く」と述べた。
制度による腐敗撲滅の専門家である李永忠氏は、「これまでは『治標(表面的な個々の症状に対応する)を中心とし、治本に向けて時間を稼ぐ』という表現がなされていたが、今回の会議では『治本を強化する』という、根本的に異なる表現が使われた。今回の会議では、腐敗撲滅に向けて抜本的な対策に取り組んでいくことが確定した。腐敗撲滅が対症療法から根治療法へと転換したターニングポイントと言える」と指摘する。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年10月26日