サッカーAFCアジアカップは10日、グループリーグのグループB第1節の試合が行われ、中国が1-0でサウジアラビアを下し、初陣を飾った。試合後、アラン・ペラン監督が落ち着いた様子をみせた一方、通訳の趙旭東さんは異様な興奮ぶりを示した。この個性的なヘアスタイルの通訳は試合後のインタビューで、まず監督にマイクを向けさせ、次にマイクを自分の方に寄せて興奮した口調で監督の話を通訳し、そのやりとりの様子に注目が集まった。「東南快報」が伝えた。
2014年にペラン監督が就任すると、フランス語通訳の趙さんにすぐに白羽の矢が立った。趙さんは遼寧省鉄嶺市の出身、朗らかな性格、個性的な髪型で、中国チームの中で最も人気のあるスタッフとなった。普段はチームのメンバーも趙さんと冗談を言い合って楽しんでいるという。
趙さんを一言で表すなら、「目や眉の表情が豊か」という言い方がもっともふさわしい。普段のやりとりでも通訳の最中でも、趙さんは表情豊かに、五感を駆使して話を盛り上げる。他の通訳とは違って、メディアにいつも笑顔で接し、多くの記者に好感をもたれている。
中国が緒戦でサウジに勝つと、趙さんも一夜にしてネットの人気者になった。試合後のインタビューで中央電視台の記者がマイクを趙さんに向けた際、趙さんはまず監督にマイクを向けさせ、監督が戦術についてしっかり話せるよう「采配」した。監督の話が終わると、趙さんはマイクを自分の方に引き寄せ、興奮した口調でいつもより速く話し、試合を締めくくった。通訳する趙さんの声は興奮で少し震えていた。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年1月11日