中南米航空宇宙・防衛展2015が現地時間14日、リオデジャネイロで開幕した。中国側は共同開発した次世代キャリア・ロケットなど様々な装備や技術を展示。70カ国、676社が出展している。中国側は国防科学技術工業局が統率する形で中国電子進出口総公司、中国船舶重工国際貿易有限公司、保利科技有限公司、中国航天科工集団、中国航天キャリア・ロケット技術研究院などが出展している。
■「中国の技術は競争力がある」
中国側展示会場の天井を見上げると鮮やかな中国国旗が掲げられている。中国の出展企業は国旗の下で整然と展示を行い、中南米各国の観衆の目を引きつけている。ブラジル軍将校は「過去5年で中国企業の製品の技術と質はある程度高まった。そのうちいくつかの細部は引きつける力と競争力がとてもある。中国の現在の軍備技術・製造能力には驚き喜ばされると言わざるを得ない」と述べた。
中国側の各出展企業の代表によると、数年間の地ならしと宣伝を経て、現在中南米地域にはすでに進行中または商談中の事業があり、中国製品に対する各国の姿勢も積極的なものへと変わりつつある。今回中国航天集団は次世代キャリア・ロケットを初披露した。キャリア・ロケット技術研究院宇宙航空部の李同玉部長は「ブラジルは中南米の商業打ち上げ市場を開拓する新たな出発点だ。近年、中南米各国は衛星による資源探査を次々に行っている。また、地理的にも優れている。中国の打ち上げる衛星はちょうど南米を通過するため、双方は宇宙分野で独特の相互補完性を備える」と指摘した。
■「今後の協力を楽観視」
中南米地域で大きな影響力を持つエクアドル公共安全サービスプラットフォームシステムは中国の中電公司によるものだ。「われわれは1つの事に数年を費やした。つまりブランドイメージを確立し、認知度を高めることだ」。張志輝博士は「われわれは優れた1つの事業を通じて地域全体にわれわれの能力を理解してもらうことを望んでいる。このため今回の出展では、国境・沿岸防衛を重点的テーマに定めた。すでに中南米はわれわれにとって最も重要な市場の1つになったと言える」と述べた。
出展企業の代表らは「すでに中南米諸国は比較的成熟し、整った事業手順を有しており、この市場に参入するのは難しく、時間がかかり、リスクも高い。だがこれは中国製品にとって真の試練だ」との認識で一致している。
「中南米とどう協力するか、われわれはまだ模索している」。于福珍氏によると、近年の中国と中南米の軍備協力には進展もあれば当然挑戦もある。「たとえば中南米諸国はローカライゼーションを求める声が強く、技術移転の優遇政策を実施して自国の軍需産業の発展を支援することをわれわれに望んでいる。われわれも当然、双方の協力方式の一層の多様化を望んでいる。ひとたびこのボトルネックを突破すれば、将来の協力は一層実り多いものになると言える」。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年4月16日