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李総理「反ファシズム戦争勝利70周年は中日関係に検証と同時にチャンス」

人民網日本語版 2015年04月17日11:14

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 李克強総理は3月31日に人民大会堂で英紙フィナンシャル・タイムズのバーバー編集長の単独インタビューに応じ「今年は中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利70周年であり、世界各国で記念行事が行われる重要な時期だ。これは中日関係にとって検証でありチャンスでもある」と表明した。新華網が伝えた。

 バーバー編集長:私が訪日時に日中関係について得た比較的深い印象を、この機会に総理と分かち合いたい。日本の最上層部から得た情報だ。日本の指導者にインタビューする機会が数度あったが、彼らから伝えられた情報は「日中関係はすでにいくらか改善された」というもので、昨年11月の習近平国家主席と安倍首相との会談について特に言及があった。「日中関係はすでにいくらか改善された」との彼らの考えに総理は同意するか。これは持続的なものか、それとも一時的なものか。第2次大戦終結70周年記念の際、および日本の首相談話発表の際、両国関係に再び問題は生じるか。

 李総理:中日関係はまだ比較的困難な時期にある。双方は改善を望んでいるが、改善には基礎が必要だ。この基礎の根源となるのはやはり第2次大戦の歴史をどう正しく認識し、歴史の教訓をどう汲み取り、戦争を繰り返させないかだ。バーバー氏は日本滞在中「戦争が終わってもう70年だ、現在とは何の関係もない、昔の人のことだ。なぜ中国はこだわってばかりいるのか?」との声を聞いたかも知れない。これは中国側がこだわろうとしているのではなく、歴史は忘れてはならないのだ。70年の間、大きな世界戦争は起きなかった。あの愚かな戦争の教訓を銘記したことが重要なのだと考える。政治学の一般的な原則では、国の指導者は先人の創造した歴史の成果を継承する必要があると同時に、先人の犯した罪の歴史的責任も負うのが当然だ。そうしてこそ、その民族に対して真の一体感と責任感を持つことになる。

 今年は中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利70周年であり、世界各国で記念行事が行われる重要な時期だ。今年の「両会」(全国人民代表大会と全国政協会議)記者会見で私は「これは中日関係にとって検証でありチャンスでもある。われわれは歴史を鑑とすることができれば未来に向かうことができ、両国関係改善の良いチャンスを得る」と語った。明確にしておきたいのだが、私の言った「愚かな戦争」というのは軍国主義の発動した愚かな侵略戦争を指すのであり、反ファシズムの戦士に対しては、われわれはこの上ない敬意を抱いている。(編集NA)

 「人民網日本語版」2015年4月17日

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コメント

嵯峨 新一郎   2015-04-20114.158.77.*
過去の侵略戦争について、日本ではしばしば「いつまで謝罪しなければならないのか?」という議論がされるが、これまで日本政府がまともに謝罪したことはなく、過去の政府声明は「不幸があった」「村山声明を踏襲する」などと、謝罪にはなっていないものばかりだ。それにもかかわらず中国側から安倍政権が問題にされるのは、謝罪しないからではなく、「過去の歴史の評価は、定まっていない」などと、侵略戦争そのものを否定する発言をするようになったからであり、これが「中国封じ込め」外交を無神経に繰り返すことによって日中対立がはげしくなったというべきだろう。安倍政権問題を、単に謝罪問題と考えるべきではなく、「いつまで謝罪しなければならないのか?」という日本の新聞・言論誌は問題を捻じ曲げている。
秋月 龍一   2015-04-1858.157.98.*
現在の日本社会が、単に「歴史を忘れた社会」であると思うのは、事実誤認でしょう。実際は、歴史忘却ではなく歴史改変であり、改変は忘却よりも、もっとたちが悪い。今では完全な国営放送になったNHKは、最近では侵略戦争を反省することもなく堂々と「戦艦大和」「戦艦武蔵」を回顧し、「満蒙開拓団の悲劇」と称して旧ソ連の満州侵入を非難する報道をし、侵略者としての満州国については一言も伝えない。これが反動極右放送NHKの現実だ。中国東北の住民にとっては、日本軍が侵略者であり、ソ連軍は解放軍であったろう。NHKの偏向報道によって、視聴者は、満州国が合法な国であり、日本の開拓団は正義の団体であり、ソ連は侵略者であると教育されるようになつた。今後、日本社会は歴史の事実からは離れていくばかりだろう。

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