李克強総理は現地時間25日午前、チリのバチェレ大統領とサンティアゴの大統領府で会談した。
李総理は中国とチリの実務協力のアップグレード版の構築について、次の6つを提言した。
(1)自由貿易の効果を十分に解き放ち、両国政府の共同行動計画をしっかりと実行し、計画調整を強化し、自由貿易協定のアップグレードを推し進める。
(2)金融協力を強化し、中国とチリ、中国と中南米の生産能力協力に金融面のサービスと支援を提供して、チリの独特の優勢を発揮し、中国と中南米の生産能力協力推進の重要な門戸とする。
(3)中国とチリの優勢産業の投資と協力を強化し、中国・チリモデル農場の建設を強化し、農業科学技術、食品加工などの協力を積極的に展開し、チリの風力発電、太陽光発電、中小型水力発電所などの建設への中国企業の投資を奨励し、鉱業の川上・川下全産業チェーン一体化建設を展開し、生産能力協力の新たなブレークスルーを実現する。
(4)インフラ整備協力を強化する。中国政府は中国企業が自らの強みを発揮して、チリ側と「両洋トンネル」などの事業で協力するとともに、フィージビリティスタディを早期に共同で行うことを支持する。
(5)国際・地域問題での意思疎通や協力を強化し、両国の共同発展と世界の平和・安定を促進する。
(6)「文化年」「文化ウィーク」の相互開催を契機に、人的・文化交流を緊密化し、両国友好を支える民意の土台を突き固める。
バチェレ大統領は「チリ側は中国側と連携して両国の経済・貿易協力のアップグレード版を築くとともに、中国企業によるチリでの投資や事業展開に便宜を図ることを望んでいる。鉱業、再生可能エネルギー分野の生産能力協力の潜在力を共同で掘り起こしたい。『両洋トンネル』などインフラ整備への中国側の参加を歓迎する。金融協力を拡大し、チリを中南米における人民元決済センターにしたい」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年5月26日