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新たな「中国・中南米協力」はどう新機軸を打ち出すか

人民網日本語版 2015年05月18日14:44

 中国・中南米関係はどんどん接近している。近年飛躍的発展を遂げ続け、二国間協力と全体協力が並行して進み、相互促進する新たな段階に入った。中国―ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(CELAC)フォーラム、中国・中南米協力パートナーシップ、中国・中南米協力はすでに中国外交と国際政治の流行語となっている。(文:王義桅・中国人民大学国際問題研究所所長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 習近平国家主席の2度の中南米訪問に続き、李克強総理もブラジル、コロンビア、ベルー、チリ歴訪に出発した。産業、インフラ整備、自由貿易圏構築、経済・技術分野の双方の協力を深化するものだ。

 中国・中南米協力は期待に値し、深化と新機軸が必要だ。それではどう深化し、新機軸を打ち出すのか。

 第1に、経済発展モデルの転換を相互促進する。中南米のいくつかの国はかつて「中所得国の罠」に陥った。中国もいわゆる「中所得国の罠」を回避するという差し迫った課題に直面している。このため中国・中南米協力には経済発展モデル転換の助け合いが含まれる。李総理は今年1月、中国―CELACフォーラム初の閣僚級会議の中南米側団長と会談した際、双方が協力構想を革新し、貿易・投資・金融分野の協力を推し進め、資源の優勢を産業の優勢に転化し、実務協力の構造転換と高度化を促進する必要性を表明した。

 第2に、国際分業体制における産業チェーンの相互補完・融合に努力する。現在グローバル産業チェーンのミドルレンジからハイクラスへと邁進している中国の外交において、中南米は新たな位置づけを得ている。ブラジル、コロンビア、ペルー、チリは中南米で最も発達した国々だが、インフラの高度化とモデルチェンジという歴史的課題に直面してもいる。中国―CELACフォーラムの第1回閣僚級会議は、今後の双方協力の重点分野の一つにインフラ協力を挙げた。今年6月の第1回中国・中南米インフラ協力フォーラムも、双方の意思疎通・交流・協力のプラットフォームとなり、インフラ分野の協力の助けとなる。李総理の今回の歴訪は、こうした協力構想を実行に移す具体的な外交活動だ。


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