第16回中国大学生「日本の企業に近づき、日本を感じる」訪日代表団の壮行会が24日、北京の中日友好協会で開催された。同壮行会には、中日友好協会や日本商工会議所、在中国日本大使館の関連責任者や在中国日系企業の一部代表らが出席した。この交流活動は、2007年にスタートし、これまでに計15回行われている。今回の第16回のメンバー35人を合わせると、これまでに延べ500人の大学生がこの活動を通して日本に訪れたことになる。環球網が伝えた。
第16回中国大学生代表団は26日、全日空のフライトで関西国際空港に到着し、8日間の交流の旅をスタートさせた。27日午前、大学生は京都市に本社を置く大手精密機器メーカー、島津製作所の本社や島津創業記念資料館を見学した。この140年の歴史を持つ島津製作所が今日までに成し遂げた輝かしい業績は、中国の大学生らを感動させると同時に心服させた。
同日の午後、中国の大学生はノーベル賞受賞者を数多く輩出している日本の名門大学、京都大学を訪問し、同大学の学生らと交流を深めた。両国の青年は共にテーブルを囲み、人類が現在直面している環境保護やエネルギー、農業生産、食品安全、少子高齢化、福祉、大学教育の問題などについて活発な討論を行った。討論を通し、両国の青年の間には相互の理解や友情が促進された。日本の大学生の誠実で熱心な人柄や問題分析の鋭さ、自主独立の精神は中国の大学生に深い印象を残した。
中国の大学生は28日、日本で有名な観光地、嵐山や世界遺産に登録されている金閣寺を見学した。その後、新幹線に乗って関東地方へ向かい、最初に静岡県の温泉地、熱海を訪れ、日本の温泉文化を体験した。
29日、神奈川県の大手医療機器メーカーのテルモの研究開発センターを訪れた学生は、各種先端医療設備の展示や応用技術などに興味津々の様子で見入っていた。ランチを食べた後、大学生は車で東京へ向かい、休む暇なく日本最大の金融グループ、三菱東京UFJ銀行の金庫やディーリングルームを見学した。その後、日本の大手総合商社、丸紅の本社へ行き、総合商社のモデル事業や同社の中国事業についての説明を聞いた。1日に日本の企業3社を訪問した大学生は皆、疲れを感じているものの、多くの新しい事柄や知識を見聞し、学んだことで非常に充実感を覚えている様子だった。
30日には、中国の大学生は一般の日本人の家庭でホームステイを体験し、日本の人々と直接触れ合った。
中日両国の関係はまだ完全にはトンネルから抜け出せていない状態だが、このような多様性に溢れた、暖かい民間交流活動を持てたことは非常に得難いことだ。今回、参加した中国の大学生は全員、これが初めての訪日であり、この訪日を通し、日本の人々の中国の人々に対する友好的な思いを心から感じ取ることができた。大学生は、「今回の得難い訪日の機会を大切にし、観察や体験、勉強を積み重ね、自分が日本で見聞したことを帰国後多くの中国人に伝え、中日両国の人々の相互理解や友好的協力のために自分なりの貢献をしたい」と語った。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年6月2日