遼寧省瀋陽市の民間コレクター詹洪閣さんは9日、蘇州のコレクター仲間張林さんから依頼され、「九·一八」(満州事変)歴史博物館に日本の中国侵略関連の文化財史料合計5点(セット)を寄贈した。これらの史料には1939年に東京国際情報社が発行した第15卷第7号「世界画報」が含まれているが、当時偽満州国総務庁次長兼産業部次長をつとめた岸信介の写真も掲載されている。中国新聞網が伝えた。
史料によると、中国滞在期間に「昭和の妖怪」と呼ばれた岸信介は現在の日本の安倍晋三首相の祖父にあたり、第2次世界大戦のA級戦犯である東条英機等と共に「満州五人組」と呼ばれた。1987年の「朝日新聞」はその死去についての社説で、「A級戦犯とされた岸信介が復活して首相になったことを、日本人が戦争責任を明確に追及できない原因だと見る人が少なくない」と述べている。(編集YH)
「人民網日本語版」2015年6月10日