モバイル決済サービス「支付宝銭包」「京東銭包」が指紋認証による決済を採用したことに続き、微信(WeChat)も8日夜、「指紋決済」機能をリリースした。同機能は1秒以内のクイック決済が可能だが、各口座の1日当たりの決済額は5000元(約10万円)までとされている。京華時報が伝えた。
同機能を使用できるデバイスは限られており、アップルならばiPad mini 3、iPad Air 2、iPhone 5S、iPhone 6、iPhone6 Plusのみで、かつiOS8.0以上限定。アンドロイドの場合、ファーウェイのMate7のみ。
微信が指紋認証を推奨する理由はこうだ。「微信支付」(モバイル決済サービス)では6桁の決済用パスワードを入力する必要があった。これは十分に簡単な操作だが、パスワードを忘れる場合がある。また6桁のパスワードは、近くの人に見られる可能性もある。iPhoneが真っ先に指紋認証機能をサポートすると、多くのユーザーが画面のロック解除に使用し、4桁のパスワードを使用しなくなった。これはより安全で利便性が高い。指紋認証機能は今後、多くのメーカーの主要機種の標準仕様となる。微信も指紋認証による決済機能をリリースする時期を迎えた。
微信支付の安全性は、中国人民財産保険株式有限公司から保証されている。ユーザーが微信支付の問題により取引が失敗した場合、24時間内に迅速に賠償を受けることができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年6月10日