張芸謀(チャン・イーモウ)監督の新作「長城(UNTITLED GREAT WALL PROJECT」の発表会が2日、北京で開催され、無数のシャッター音が鳴り響く中、米俳優マット・デイモンやペドロ・パスカル、女優の景甜(ジン・ティエン)、余心恬(ヴィッキー・ユー)、劉瓊(リュ・チン)、俳優の劉徳華(アンディ・ラウ)、張涵予(チャン・ハンユー)、鹿晗(ル・ハン)、林更新(ケニー・リン)、アイドルグループTFBOYSの王俊凱(カーリー)などの超豪華メインキャストが登場した。新華網が報じた。
「長城」では、精鋭部隊が人類を守るために、万里の長城で、決戦を繰り広げる。メインキャストには武術のスキルが求められ、景甜は1年半前から、中国や米国の祝祭日を含めたほとんどの時間を、武術の練習に当てていたことを明らかにした。精鋭部隊のリーダーを演じる張涵予は、「鹿晗や林更新、王俊凱と同発表会で交流して、景甜、林更新、彭于晏、黄軒らが自分の部下の将軍を演じていることを、みんな初めて知った」と語った。また、同部隊の一般兵士を演じる鹿晗は、同映画で初めて中国の伝統衣装を着た姿を披露しており、「英雄になる夢がかなった」と喜びを語った。
同映画は、メインキャスト以外に、製作チームも豪華メンバーとなっている。アカデミー賞で賞を受賞した経験があるスタッフ8人が張監督のバックアップをしているほかに、アカデミー賞でノミネートされたことのあるスタッフがさらに17人もいる。製作ではこれまでに、手作りの武器5000個とアイテム2万個以上が使われたという。超豪華スタッフの助けを得て張監督は自信を見せており、「ハリウッドを通して中華文化を世界に発信し、ハリウッドのラベルが貼られたこの中国映画を、世界を牽引する作品にしたい」と壮大な抱負を語った。
発表会で、張監督は、外国メディアの「『怪物と闘う』というハリウッドならではの脚本なので、心配はなかったか」との質問に、「初めは心配していた。脚本を見て、よくあるストーリーだと感じた。スタートから西洋人が中国に来て、全てが中国で起こるストーリー。中国には怪物と闘う映画がほとんどなく、世界でもそのほとんどがハリウッド映画。この映画を作るということは『ハリウッド化』の道を進むということ」としながらも、「ハリウッド化の道を歩みながらも、そこに中国の文化を注入し、オリジナル性を持たせることに重きを置いている」と強調した。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年7月6日