中国人の海外不動産購入ブームが再び起きている。かつてオーストラリアのシドニー、カナダのバンクーバー、米国の不動産価格上昇をもたらした中国人の不動産購入熱が、円安や五輪開催といった材料を踏まえ、今や日本に向かっており、日本の不動産価格を上昇させている。銭江晩報が伝えた。
報道によると、これまでシドニー、バンクーバー、米国を席巻した中国人の不動産購入熱が今では日本に広がり、中国の不動産購入希望者を満載した大型バスが、1台また1台と日本各地にやって来て、その土地の不動産価格を上昇させている。
香港紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」のサイトによると、北京の不動産仲介業者が最近は月に2回、3日間で東京や大阪などの不動産を見て回るツアーを組んでいる。1回のツアーの参加人数は40人で、海外投資に最適な地を求めツアーに参加する。中国人の不動産投資家が日本の不動産に心を寄せるようになった原因は主に2つある。一つは22年ぶりの低い水準になった現在の円安だ。もう一つは2020年の東京五輪開催だ。五輪で不動産価格が上昇するとみており、2008年の北京五輪開催で北京の不動産価格が上昇した、あのきらきらした夢をもう一度みたいのだ。上海でもまもなく不動産購入ツアーが動き出す予定だ。
不動産経済研究所によると、東京のマンション価格は現在は1990年代初頭以来で最高の水準になり、過去2年間の上昇幅は11%に達した。これは動き始めた中国人の日本不動産投資ブームによる部分も大きい。
中国の不動産仲介サイト・捜房の大阪事業所の代理人は、「需要は今まさに吹き出し始めた」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年7月5日