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中国の「臥遊」思想、日本の庭園式美術館と融合

人民網日本語版 2015年07月31日15:35

「夏秋渓流図」「龍虎図屏風」「風雨山水図」躍動感あふれる中国の石仏中国の青銅器の展示一面のガラスで館内と屋外の景色が融合している庭には大小さまざまな石仏が設置奥ゆかしい日本の庭園庭園内の休憩所
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東京都港区の根津美術館は、7月30日から9月6日にかけて、コレクション展「絵の音を聴く」を開催する。展示品は中日両国の山水や花鳥風月を描いた作品が中心で、南宋四大家の夏珪による「風雨山水図」、江戸時代の「夏秋渓流図」など、25点の収蔵品が展示される。新華網が伝えた。

興味深いことに、美術館は古代中国の文人の「臥遊(がゆう)」を真似るよう薦めている。「臥遊」とは、部屋で横になりながら絵画を観賞し、絵画の中の鳥を愛で、その声を想像したり、山水画の滝の流れる音を思い浮かべて、作品の新たな魅力を模索することだ。

江戸時代の有名画家、鈴木其一の代表作の一つである「夏秋渓流図」は、色彩のコントラストと明瞭な線により、「檜の林を駆け抜ける谷川のせせらぎ、幹にとまった蝉の声」を表現している。

室町時代の画家、雪村周継作の「龍虎図屏風」は、「木が倒れ水がはね、雲と雨に覆われる」という画面により、龍と虎の鳴き声を表現しており、躍動感がある。

日本の理性的で細やかな作風と異なり、中国人画家の夏珪による「風雨山水図」は、広い空白を残し、墨の濃淡を使い分けるといった、山水画の魅力を余すところなく発揮している。強風と豪雨に見舞われるあずまやの中で、二人が何を話しているのか興味深い。この絵は日本で重要文化財に指定されている。

「絵の音を聴く」の他に、根津美術館には絵画、彫刻、陶磁器、青銅器、漆器、染め物など7400点が収蔵されている。そのうち7点は国宝、87点は重要文化財。中国の文化財も多く、種類が豊富だ。(編集YF)

「人民網日本語版」2015年7月31日

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