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青島の90後コスプレイヤー、収入はホワイトカラーにも見劣りせず

人民網日本語版 2015年10月23日08:37

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国慶節(建国記念日、10月1日)連休の2日目にあたる今月2日、1万人以上が参与する「アニメ・漫画カーニバル」が青島国際コンベンションセンター4号館で開幕した。大学生の汐梨さんがメインボーカルを務め、賑やかなアニメソングを披露すると、二次元(キャラクター)ファンは興奮の渦に巻き込まれた。汐梨さんがプロのコスプレイヤーとして出演したショーは、これが初めてという。琴島学院大学4年生の彼女は、青島コスプレ業界では少し名の知られたコスプレイヤーだ。「汐梨」は芸名で、本名は明かそうとしない。汐梨さんによると、本名を明かさないのは仲間内の決まりであり、本当に親しい友人でない限り、本名は互いに知らないという。青島新聞網が伝えた。

多くの「90後(1990年代生まれ)」と同じように、汐梨さんにとって、アニメとマンガは青春の中心的な存在だ。彼女が初めてコスプレを体験したのは高校生の時で、その時は「ヴァンパイア騎士」のキャラクター、早園瑠佳のコスプレだった。

汐梨さんの父親は公務員で、その前は中学・高校の教師だったという。歌やダンスとも違い、琴棋書画(教養のある人が身に着けるべきたしなみ)のような「まっとう」な趣味でもないコスプレに時間や精力を注ぐ娘を、父親は理解できず、応援することもできなかった。このため、父と娘はたびたび対立した。だが、母親は、「これは子供の趣味であり、心底好きなことなら、なんだってかまわない」という考え方だったため、彼女をいつも庇ってくれている。

汐梨さんは、大学2年の頃から青島のアニメ・漫画団体に参加するようになった。たまにコスプレ写真を公開するほか、ダンスの基礎的技能があったため、学業のかたわら時々ステージをこなした。大学4年になった彼女に、卒業後の身の振り方を考える時が来た。「女の子にとって安定した仕事が何よりも大切」という意見の父親は、娘が大学院に進学する、あるいは公務員試験を受けることを望んでいる。母親は、娘が好きなことを続けることを応援しているが、本当に娘が「コスプレイヤー」を職業とすることを、決してもろ手を挙げて賛成している訳ではない。

「コスプレイヤー」で本当に生計が成り立つのだろうか?汐梨さんはかつて、同じような問題で悩んだ経験がある。少し前、彼女は青島幻夢文化伝播有限公司と正式に契約を取り交わし、プロの「コスプレイヤー」になった。彼女は、「やや名前が売れているコスプレイヤーの場合、ギャラの相場は、1千元から2千元(約1万9千円から3万8千元)くらい。1カ月に数回、催し物に参加できれば、収入がホワイトカラーより低いことはあり得ない」と話した。

しかし、彼女は最終的には、比較的確実な「中間の道」を選ぶことにした。大学卒業後は、仕事を探すが、「コスプレイヤー」としての仕事も決して辞めないつもりだという。自分自身に5年間という猶予期間を与え、5年後もコスプレの仕事がパッとしなければ、この夢をきっぱり諦め、「9時から5時」のサラリーパーソンに落ち着くことを計画している。(編集KM)

「人民網日本語版」2015年10月23日

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