春節(旧正月、今年は2月19日)に合わせた大型連休明けの中国で現在、転職する人が急増している。中国の求人サイト・智聯招聘の調査によると、今年はホワイトカラーの転職願望が例年よりも強い。転職を済ませたホワイトカラーの比率が明らかに増加しているほか、履歴書を準備し新しい仕事を探しているホワイトカラーの数も昨年よりかなり多い。北京晨報が報じた。
中国では毎年、春節に合わせた大型連休明けに、ホワイトカラーの転職が急増する。智聯招聘の調査によると、今年は、ホワイトカラーの13.7%が現在、離職や入社の手続きを行っていると答えた。また、47.8%が、新たな就職の機会を探しているほか、32.4%が新しい仕事の機会を「探したい」と答えた。一方、「絶対に転職しない」との回答はわずか6.1%にとどまった。
転職しているのは主に80-90年代生まれの若者だ。智聯招聘の調査によると、同年代の会社員のうち、転職するための行動を起こした(離職や入社の手続きを行っていたり、履歴書を準備して仕事を探している)人の割合が61.8%に達した。70年代生まれの人の同割合も59%と高く、60年代生まれの人は49%だった。
業界別に見ると、既に新しい仕事が見つかっていたり、履歴書を準備して転職の機会を探しているホワイトカラーの割合が最も高かったのは、IT、通信、電子、インターネットなどの業界。2番目に多かったのが商業サービスだった。インターネット金融やマイクロファイナンスの台頭の影響を受けた金融業が3位だった。
部署別に見ると、最も離職率が高いのは広報や宣伝活動で76.7%。以下、研究開発68.3%、営業67.9%と続いた。
ホワイトカラーが転職している理由で最も多かったのは「給料」で、次が「福利厚生」だった。その他、「企業の将来性」も多かった。モバイルインターネットが台頭し、同業界が大量の雇用を創出しているほか、給与が高く、待遇が良いこともあり、多くのホワイトカラーが転職の願望を高める原因となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年3月9日