「落ち着いている」、「責任感がある」などは、大人に求められる品格。しかし、中国の若者は現在、「大人になりたくない」と考えているようだ。中国青年報が報じた。
中国青年報社会調査センターがこのほど、民意中国網とマーケティングリサーチの北京益派市場咨詢を通じて、2052人を対象に実施した調査によると、若者が「大人になりたくない」と感じている理由について、回答者の64.0%が「仕事が嫌い」、51.3%が「若者向けの服を着ている」、50.6%が「結婚したがらない」、43.0%が「子供を作りたがらない」、34.6%が「おやつが好き」、30.4%が「子供のような話し方」、29.3%が「子供のころ人気だったアニメを見る」、27.8%が「子供の日を祝う」、23.0%が「外出する時ぬいぐるみを持っていく」、21.0%が「子供の頃の写真を飾っている」などを挙げた。
「大人になりたくない」理由については、回答者の71.9%が「社会における競争が熾烈で、悩みのなかった子供の頃にあこがれているのでは」、67.3%が「両親に溺愛されて育ったからでは」、54.5%が「人間関係などが複雑で、純粋だった子供のころがなつかしいのでは」、36.9%が「批判を逃れるためでは」、19.8%が「愛を十分に受けていないからでは」、18.2%が「若く見えるように振る舞うことが、今の社会で流行しているからでは」などと分析している。
「大人になりたくない」ということは、責任感がないということなのだろうか?調査では、回答者の36.1%が「大人になりたくないということは、責任感がないということ」と答えた一方、30.0%が「大人になりたくないといって、責任感がないということにはならない」と回答した。「何とも言えない」との回答も34.0%あった。