18日から24日までの1週間が、春節(旧正月、今年は2月19日)に合わせた大型連休となった中国。海外は、消費欲旺盛な中国人旅行客でにぎわった。ビッグデータによると、中でも特に消費欲が旺盛なのは、「80後」と呼ばれる、80年代生まれの若者だ。新華社が報じた。
中国は現在、世界第二位の「観光輸出大国」となっている。2014年、中国のアウトバウンド観光客は延べ1億人を超え、海外取引総額も1648億ドル(約19兆6112億円)に達した。世界観光都市連盟(WTCF)が発表した「中国人(都市)海外観光消費市場調査報告」によると、中国人観光客のうち、主力は35歳以下のグループ。昨年、中国人観光客の67.5%が「80後」だった。若い中国人観光客は、冒険好きで英語にも長けているという特徴から、キューバやメキシコ、ブラジル、アルゼンチンといった、これまで人気のなかったラテンアメリカの人気も急上昇している。
18日に、元に対してユーロやオーストラリアドルが大幅下落となったこともあり、中国人観光客の海外旅行や消費がさらに刺激された。また、各種カードが海外でも便利に利用できるようになっていることや、さまざまなキャンペーンも、中国人観光客がひもを緩めるきっかけとなった。銀聯(UnionPay)カード向けに国際的支払いサービスを提供する「銀聯国際」は2月初め、30の国や地域で、春節期間中に特別キャンペーンを実施することを発表。1500社で最高20%割引となるほか、中国青年旅行社や中国国際旅行社、中国旅行社、旅行サイト「携程網」などで、海外旅行商品を購入したカード所有者を対象に、海外でカードを利用すると最高で6%の返金サービスを実施するとした。また、中国の主要な銀行が発行している銀聯クレジットカードを海外で利用すると、5-10%返金されるサービスも実施した。