APEC・CEOサミットが18日にフィリピン・マニラで開催された。習近平国家主席は「アジア太平洋のリーダーシップを発揮して世界経済の試練に対処」と題する基調講演を行ない、アジア太平洋の各エコノミーが責任を担い、共に困難を乗り越え、改革・革新の推進を堅持し、開放型経済の構築を堅持し、開発アジェンダの実行を堅持し、コネクティビティの強化を堅持し、世界経済の成長促進に努力する必要性を強調した。また、中国の発展は効率と質、イノベーション型駆動、公平・公正、エコ・低炭素、対外開放を一層重視するようになるとした。人民日報が伝えた。
習主席は「世界経済が試練に満ちているという大きな背景の下、アジア太平洋経済も多くの現実的、潜在的困難・リスクに直面している。アジア太平洋エコノミーは責任を担い、共に困難を乗り越え、世界の成長推進に努力しなければならない。改革・革新の推進を堅持し、発展理念、発展モデル、発展の道を革新し、産業の高度化・モデルチェンジを加速し、技術革新を製品、管理、ビジネスモデルの革新につなげ、全世界のサプライチェーンにおけるアジア太平洋経済の地位を高める必要がある。開放型経済の構築を堅持し、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の構築を加速し、地域経済統合を推進し、自由貿易協定の開放性と包摂性を最大限強化する必要がある。開発アジェンダを堅持し、持続可能な開発のための2030アジェンダの実行を各自の発展戦略に取り入れ、効果的な実行を確保する必要がある。コネクティビティの強化を推進し続け、各国の発展戦略と計画を連結し、各地域・各国の生産要素の連結、産業生産能力の強みによる相互補完、発展経験の相互学習・参考を実現する必要がある。APECコネクティビティ・ブループリントをしっかりと実行する必要がある」と指摘。
「われわれは政策対話・調整を強化し、APECをプラットフォームに合力の形成に力を入れる必要がある。発展を中心として堅持し、発展に有利な平和的環境を全力で築く必要がある。協力・ウィンウィンの理念と運命共同体意識を堅持し、多元的発展を堅持し、対話と協議を通じて溝を解決する必要がある。中国は各種の困難や試練に積極的に対処し、合理的範囲内で経済を運営し、安定した比較的速い成長を維持する。全般的に見て、中国の経済発展が長期的に好転しているというファンダメンタルズに変化はなく、粘り強く、十分な潜在力を備え、行動の余地が大きいという経済の基本的特徴に変化はなく、持続的成長の良好な支えの基礎と条件に変化はなく、経済構造の調整・最適化の前進態勢に変化はない」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年11月19日