北京・天津・河北省、及び周辺地域の大気汚染防止・改善協力チーム第5回会議が16日、北京で開催された。同3地域の中心地域である北京、天津、唐山市、廊坊市、保定市、滄州市の6市が、深刻な大気汚染が予想される場合に連携して緊急対応策を実施することになりそうだ。同6市のうち、少なくとも4市で、今後4日間以上、5級以上の重度汚染が継続することが予測される場合、6市は共同で、各市最高レベルの緊急対応策を実施し、地域の大気中に汚染物質が蓄積する速度を抑制する。京華時報が報じた。
北京・天津・河北省の全域が連携する可能性も
今回開催された会議において、北京・天津・河北省の中心地域の大気汚染警報や緊急対応策プラン(試行)に関する意見募集稿が発表された。
意見募集稿では、前出6市は、大気汚染が予想される場合に緊急対応策の実施で連携することが打ち出された。例えば、深刻な大気汚染が予測される場合、各市最高レベルの緊急対応策を実施し、汚染が広範囲にわたって長時間続くことがないよう抑制する。今後、試行範囲を、北京、天津、河北省の全域に拡大することも検討されている。
これまでは大型イベントの時だけ実施
環境保護の専門家である、国家都市環境汚染対策技術研究センターの研究員・彭応登さんは、「北京・天津・河北省及び周辺地域は、これまでも長年連携して対応策に取り組んできた。ただ、これまでは、オリンピックや中国建国60周年記念、APEC首脳会議、中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利70周年記念軍事パレードなど、大きなイベントが開催される時に重点的に実施されていた」と指摘している。
「人民網日本語版」2015年11月19日