中国が独自に開発した成層圏飛行船「圓夢号」が初となる試験飛行を実施した。北京航空航天大学の100人からなる科学研究チームが、長時間飛行を実現するため開発した高強度材料は、成層圏飛行船の高い圧力差に耐えることができる。また飛行船の骨組み、プロペラ、支柱の超軽量化に成功した。中国中央テレビ (CCTV)報道センターの公式微博(ウェイボー)「央視新聞」が伝えた。
成層圏飛行船は近宇宙飛行船とも呼ばれる。飛行高度は約2万メートルに達し、多くの探査・通信機器を搭載できる。この飛行船の飛行高度は衛星より低く、軌道を必要としないため、広大な陸地の交通状況や火災などを長期的にモニタリングできる。また通信中継サービスの提供が可能で、さまざまな用途を持つ。そのため未来の都市情報化生活・管理の効果的な支柱となる。飛行船には多くのソーラーパネルが取り付けられており、補給無しで数ヶ月飛行できる。また高空での長時間作業中に、低温や強い紫外線といった過酷な環境に直面するため、材料と設備には高い性能が求められる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年12月7日