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地下鉄で倒れた外国人男性に先を争うように救助の手

人民網日本語版 2016年02月01日08:19

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28日午前9時10分ごろ、北京の地下鉄10号線太陽宮駅で、ある外国人男性が突然気を失いその場に倒れた。行き合わせた周囲の人々は先を争うように、この男性に手を差し伸べた。その様子が写真で経済日報公式微博(ウェイボー)に掲載されると、多くのウェブサイトで転載され話題となった。あるネットユーザーは「外国人は決してゆすりなどしない。だから通行人も救いの手を差し伸べたのだ」とコメント。事実そうだろうか?経済日報が伝えた。

この外国人男性は、28日午前、地下鉄から下車した直後にその場に倒れた。近くにいた通行人2人が、すぐさま男性を抱きかかえた。しばらくすると、男性はゆっくり立ち上がり、歩き始めたが、2、3歩も歩かないうちに再び倒れた。ある女性が携帯で120番(救急)通報した。救急隊員の到着を待つ間、その女性は自分のリュックサックを外国人男性の背中に当てて支え、水の入ったコップを手渡して男性に飲ませた。外国人男性はコートを着ていなかったので、女性は自分のストールで男性の身体を包んだ。また、たまたま通りかかった年配の女性は中国医学の心得があったので、地面に跪いて男性の腕のツボを押した。数分押し続けると、氷のように冷たかった男性の手は、だんだんと温まってきた。言葉による意志疎通は困難だったが、この外国人男性は通行人たちの親切に大いに感激し、繰り返しお礼の言葉を述べた。

突然起こった、わずか10分足らずの出来事だったが、通りがかりの人たちの心からの親切と思いやりはとっさに出た自然な行為だった。この出来事が起きている間、誰も近くに記者がいることも知らず、誰かに見せるためにやっているということもなかった。この様子がネットで公開されると、素晴らしいという賞賛が続々と寄せられた。あるネットユーザーは「中華民族の善良さが明らかになったことで、今までのマイナスイメージが覆された。中国人は不親切なのではなく、助けの手を差し伸べるのが怖かっただけだ」と投稿した。一方で「今回の出来事は、ある問題を象徴している。外国人が当たり屋(ゆすり行為)をすることなどあり得ない。中国人は相手が当たり屋ではないと分かれば、必ず助けの手を差し伸べる。中国人は本質的に善良だが、社会のごく一部にはびこる現状に関わりを恐れて、良いことをする勇気がないだけだ」とコメントするユーザーもあり、「中国の良き伝統は、まだまだ廃れてはいない。私たちが持つ良き伝統が今後もずっと引き継がれていくことで、中国はより強大な国家に発展していくことができる」という声も挙がった。

北京市豊台区のネットユーザーは、「倒れた人が誰であっても、皆は咄嗟に助けの手を差し伸べると信じている」とコメントした。(編集KM)

「人民網日本語版」2016年2月1日

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