熱気球型のペンダントはある男性が一緒にトルコ旅行をしたガールフレンドのためにオーダーメイドしたものだ。ヘラモーメントの創業者王洋さんが今でも忘れない最初のジュエリー注文だ。当時、まだ駆け出しだった彼女はたくさんの資料を調べ、自分でデザイン、加工、製作を行ない完成させた。のちにこの男性は優良なリピート客になり、品質がグレードアップし続けていることを称賛している。王さんはかつてアフリカのボツワナに住んでいた時にジュエリーに出会い、事業に力を注ぐことになった。2005年、日本語学科を卒業後に会計事務所で仕事をしたのちに退職し、夫についてアフリカに渡り、2010年に帰国したあとヘラモーメントという会社を起業した。王さんは立ち止まることなく変化を遂げている。王さんは、「たとえ余命1ヶ月だとしてもやはり起業を選択するだろう。私は確実になっていないことに対しては、とても楽観的に捉えている。特に起業の毎日綱渡りのような感覚が好きだ」と、自身の身体には起業の遺伝子が組み込まれており、変化のない生活は嫌だと自己分析している。起業家グループにおいて、デザインとアイデアを基にスタートした彼女は最高のブランドイメージキャラクターだ。「売れ行きが良いデザインは私自身が身に付けていたもので、私が身に付けているのを見て好感を持った彼女たちは買いたい気持ちになる」と王さん。衣類と宝石のコーディネートに精通した彼女のシンプルで堂々とした着こなしは知らぬ間に顧客の模倣の対象になっている。30歳を過ぎたばかりの王さんにとって、ジュエリーはビジネスであるだけでなく、暮らしぶりや暮らし方を代表するものだ。王さんは、「私のジュエリーは気品がある女性に帰する」と語る。ショーケースに輝くのは宝石だけでなく女性の魂でもあり、それぞれのジュエリーはそれぞれのストーリーを持っている。(編集JK)

「人民網日本語版」2016年4月13日