人工知能プログラム「スモールAi」、歌唱番組の優勝者を見事的中

歌手が歌唱力を競う人気番組「我是歌手(I am a Singer)」の決勝戦は、李玟（ココ・リー）の優勝により9日未明に幕を下ろした。今年は例年と異なり、李玟だけではなく、決勝戦の最終結果の予想に成功したアリババ・グループ傘下、阿里雲計算有限公司の人工知能プログラム「スモールAi」もメディアから高い注目を集めた。銭江晩報が伝えた。

同プログラムは7人中6人の進出者を決める段階で、容祖児（ジョイ・ヨン）が敗退することを正確に予想した。6人を3人に絞り込む段階では、決勝に進出する張信哲(ジェフ・チャン)、ファン・チヨル、李玟を言い当てた。さらに決勝戦では李玟が42％の確率で優勝すると予想し、3回に渡る予想は完璧に的中した。

囲碁プログラム「AlphaGo」が先日、韓国のイ・セドル九段に勝利したが、スモールAiは人工知能の人間の感情分野における画期的な進展と見られている。

スモールAiが湖南衛星テレビに挑戦状を叩きつけると、悲観的な見方が広がった。歌唱王の予想は、AlphaGoのような囲碁のルール内の1対1の試合ではなく、1対7の規則がまったく読み取れない混戦だ。理性や感情面などの複雑な要素がからみ、不確定性が高い。オンライン調査によると、ネットユーザーの6割はスモールAiが予想に成功しないだろうと予想していた。

不安の声が広がる中、スモールAiは成功した。スモールAiはニューラルネットワーク、ソーシャルコンピューティング、感情認識などの原理を利用し、芸術および人の感情を理解する人工知能の一面を示すことができる。

スモールAiは近い将来、私たちの生活に深く浸透するかもしれない。子供の入園先を選ぶ際に、スモールAiは子供の性格に基づき、瞬時にして各幼稚園の長所と短所を分析し、その結果を表示してくれるかもしれない。一時間後に出勤する時に渋滞するか分からなければ、スモールAiは正確に1時間後の各区間の交通状況を予想してくれるかもしれない。（編集YF）

「人民網日本語版」2016年4月13日