旧作品の盗作疑惑による白紙撤回を経て、「国民参加」で、2020年東京五輪・パラリンピックの公式エンブレムがついに決定。五輪組織委員会が25日に発表した。
新エンブレムの作者はアーティストの野老(ところ)朝雄さん。江戸時代に「市松模様(いちまつもよう)」として広まったチェッカーデザインを、日本の伝統色である藍色で、粋な日本らしさを描いている。形の異なる3種類の四角形を組み合わせたデザインのエンブレム。五輪組織委によると、四角形は、世界の多くの国や地域で長い歴史を持つ。
●キーワード
【格纹设计】チェッカーデザイン
【奥组委】五輪組織委員会
2020年東京五輪の公式エンブレムがベルギーの劇場のロゴに似ていると指摘されている問題で、大会組織委員会は2015年9月1日、佐野研二郎氏がデザインしたエンブレムの使用を中止すると発表した。東京五輪組織委は7月24日に公式エンブレムを発表していた。「T」をメインのイメージとしたシンプルな同エンブレムは、デザイナーのオリビエ・ドビさんが製作したベルギー東部のリエージュ劇場のロゴに「酷似」していると指摘されていた。劇場は8月に、東京五輪組織委員会を相手取り、エンブレムの使用差し止めを求めてリエージュの裁判所に提訴した。同エンブレムをめぐっては、新たな疑惑も浮上していた。エンブレムの審査の際に佐野氏が提出した応募資料に、インターネット上にある画像が無断で転用されているという指摘があった。佐野氏は1日に「無断使用」を認めた。ただ、エンブレムについては「オリジナル」と、パクリを否定した。
●キーワード
【标志】ロゴ
【未经授权使用】無断で転用する
【抄袭】パクリ
「人民網日本語版」2016年5月4日