天津出身のヴァイオリン職人・王正華さん(67)は、この道40年のベテラン。1つの木から、命の宿った楽器に作り上げるには、長い道のりを歩む必要がある。王さんは、自分の職業を「音を彫刻する」仕事と呼んでいる。新華網が伝えた。
1976年、上山下郷運動期間、ヴァイオリンが壊れたことから、王さんは自らヴァイオリンを作り始めた。その時から、彼は、ヴァイオリン作りをやめられなくなった。1997年、彼は故郷を後にし、アメリカへわたり、ヴァイオリン職人の元へ弟子入りし技術を学んだ。その11年間で彼はしっかりと基礎となる技術を身に着けただけでなく、音楽センスも磨いた。2008年、王さんは中国へ帰国し、自分のアトリエを開いた。毎年約10丁ほどのヴァイオリンを作っている。今では、多くの音楽家や教授、学生たちが王さんのヴァイオリンを求めてアトリエに赴いてくる。彼らの存在が王さんのヴァイオリン作成の原動力となっている。王さんは「私の最大の願望は、これらの木材を使いヴァイオリンを作り、このヴァイオリンを演奏するときに私の事を思い出してくれることだ」と話した。(編集TK)
「人民網日本語版」2016年12月26日
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