撮影・華義
吉林省吉林市出身の金龍さん(33)は東京で不動産仲介業者「アルシオン」を経営しており、2020年の東京五輪が近づくにつれ、訪日中国人も日に日に増加し、金さんの会社もどんどん忙しくなっている。「アルシオン」の従業員は全員中国人で、顧客も中国人だという。新華網が報じた。
東京の池袋駅付近は有名な商店街で、在日華人が多く集まっている。金さんの会社はその駅近くのオフィスビルの中にある。ある土曜日の朝、筆者は金さんと池袋駅北口で待ち合わせ、車で会社まで連れて行ってもらった。その日、金さんは大切な顧客と一緒に、東京と荒川を隔てた場所にある埼玉県川口市まで物件を見にいかなければならないため、車で迎えに来てくれた。その車はトヨタのミニバン型高級乗用車・アルファードで中古を約400万円で買ったという。スペックもよく乗り心地もとてもよかった。
金さんは、吉林省で大学を卒業してから東京に留学し、東洋大学を卒業後、華人が経営する不動産仲介業者で働くようになった。そして、2年前に友人2人と起業し、「アルシオン」を立ち上げた。賃貸住宅や不動産売買のほか、観光サービスや医療ツーリズムの分野にも参入しており、金さんは、「これらの消費者にはつながりがあり、観光や医療を受けに来た人は日本の不動産に投資することを考える可能性がある」と説明した。
「アルシオン」の事務所は約60平方メートルとそれほど広くなく、正社員は10人ほど。アルバイトも6-7人おり、全員が中国人、もしくは日本国籍を持つ華人だ。金さんによると、事務所は完全に手狭になっており、池袋で100平方メートル以上の事務所に引っ越そうと探しているものの、まだ見つかっていないという。実際にはこの事務所以外に、池袋駅付近にも事務所がある。
「うちの顧客はみんな中国人。人通りがある街中に事務所を置く必要がないのは、微博(ウェイボー)や微信(Wechat)などのSNSを利用して宣伝しているから。お客さんの紹介もある。日本では不動産売買の仲介手数料は3%で、それより安い時もある。1ヶ月当たりの成約数はまだ一桁であるものの、単価が1億円、またはそれ以上の物件も多いため、ある程度利益は上がっている。また、正式に登録している不動産仲介業者であるため、一定の費用さえ払えば、日本の公共不動産物件情報サイトから情報を得ることができる」と金さん。
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