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大型連休中に世界各地を訪問する中国人 海外の決済方法まで変える

人民網日本語版 2017年10月12日08:44

国慶節(建国記念日、10月1日)と中秋節(旧暦8月15日、今年は10月4日)に合わせて今月1日から8日が8連休となった中国。毎年この大型連休の時期になると、旅行へ出かける人が急増し、今年は国慶節と中秋節が重なって8連休となったため、その数が過去最高を記録した。現在、中国人は旅行に対しても高いクオリティを求めるようになり、オリジナリティある旅行が人気になっている。人民網が報じた。

じっくり型の旅行が人気に

中国国家旅游(観光)局が8日に発表した統計によると、8連休中の中国全国の旅行者は延べ7億500万人。一方、海外旅行に出かけた人の数は延べ600万人を超え、88の国や地域、1155都市に足を運んだと見られている。同局は、8連休中の観光市場状況の総括も発表し、中国人の観光消費の新たな動向にも注目している。体験などのアクティビティに注目が集まっているほか、あまり人気となっていない場所へ旅行したり、ツアーではなく車で旅行したりするスタイルが主流になるなど、オリジナル化、高品質化が進んでいるのがその動向だ。

海外旅行の面を見ると、個人旅行を選んだり遠い海外の国へ出かけたりする人が増え、一部の旅客は連休前後に有給休暇を使い旅行に出かけている。また、旅先で「爆買い」するのではなく、博物館めぐりをしたり、スポーツ観戦したり、芸術公演を鑑賞したりと、「じっくり体験型」の旅行をする人も増えている。

コンサルティング会社のオリバー・ワイマンが今年7月に発表したある報告も同様の結論を下している。同報告によると、昨年、中国人観光客の国際観光支出は一人当たり平均2万元(約34万円)と、15年比で3.5%増となった。しかし、ショッピングの割合は全体の33%を占めるまでに減少し、ショッピング以外の支出の割合が全体の3分の2を占めるようになった。報告は、「海外でぜいたく品を購入しても関税がかかるようになり、お得感がなくなったほか、中国人観光客は現在、グルメや文化体験を楽しむことを重視するようになっている。例えば、英ポンドが下落しているにもかかわらず、英国を旅行する中国人観光客がショッピングに使うお金は42%から33%に減った。長期的に見ると、中国人観光客は海外旅行中にホテルや飲食、娯楽に一層お金を使うようになり、支出に占めるショッピングの割合は減少の一途をたどるだろう。それにより、さらに多くの業界が、盛り上がる中国の旅行業から利益を得るようになるだろう」と分析している。


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