「Ag Zn Na F Ga Hf Mg」と「Re Sg Tc Au As Sc Ti」。これらは単なる2組の化学元素記号というだけでなく、春節(旧正月、今年は2月16日)に縁起の良い対句を書いて玄関などの両側に貼る赤い紙「春聯」のデザインにもなっている。江蘇省の南京林業大学家居・工業デザイン学院で指導員を務める李雍さんが16日、学生寮のある部屋の前を通りかかった際、化学元素周期表に載っている元素記号で描かれた「春聯」が入り口扉の両側に貼られているのを見かけた。その「春聯」がとてもユニークだったので、携帯で写真を撮ってネットに投稿したところ、たちまち拡散されて話題となっている。澎湃新聞が報じた。
赤い紙に書かれた「春聯」の上の句(右側)には、その発音が「迎新納福家和美(新年の一家の繁栄と豊かさを願う)」という中国語と似ている元素記号「Ag Zn Na F Ga Hf Mg(銀/亜鉛/ナトリウム/フッ素/ガリウム/ハフニウム/マグネシウム)」が書かれている。また、下の句(左側)には、「来喜得金身康泰(金運と健康に恵まれることを願う)」という中国語と似ている元素記号「Re Sg Tc Au As Sc Ti(レニウム/シーボーギウム/テクネチウム/金/ヒ素/スカンジウム/チタン)」が書かれている。さらに、上部に貼られた「横幅」には、「悶声発大財(心ひそかに大儲けを願う)」と書かれている。これを見たネットユーザーらは「素晴らしい想像力」と絶賛している。
南京林業大学生物・環境学院環境工学科1年の卞さんは、この「春聯」の制作者の1人。彼はこの「元素記号春聯」というアイデアは高校時代の化学コンテストのグループチャットから出たものだとし、「自分たちが作った春聯がこれほどネットで話題になるとは、全く予想外だった」とした。一方、李さんはこれほどの人気になったのは、この春聯の持つすばらしい価値を示しているとし、「自分の専攻を活かして制作した伝統的な春聯は、伝統と現代、化学と人文との融合であり、この融合の中に、現代の大学生の青春のエネルギーと活力がみなぎっている」と評価している。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年1月23日
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