多くの人が首を長くして待っていた、中国の人気料理ドキュメンタリー「舌で味わう中国」第三シリーズの放送がこのほど、お馴染みのナレーションと手法でスタートした。しかし、視聴者にとって予想外だったのは、第1話でスポットが当てられたのが「食べ物」ではなく、「料理器具」だったことで、紹介された鉄鍋がネット上で大きな話題となっている。このほど放送された第2話では、広東省・潮汕の夜食、四川省・楽山の串料理、雲南省・騰冲のマメのおかゆ、天津の煎餅果子(中国式クレープ)など、各地のご当地グルメにスポットが当てられ、ネット上で人気検索ワードとなっているとともに、中国各地の「グルメ」らも思わずよだれを垂らした。広州日報が報じた。
プロデューサーの劉鴻彦氏は、「テーマは毎回異なる。例えば、各地のご当地グルメというテーマの背後には、土地柄の味がある。『地域によってその土地ならではのものが育つ』ということわざがあるように、どんな所で生活していても、自分の故郷の味がいつでも一番おいしく感じられ、誰にとってもご当地グルメがふるさとの味だといえる。その背後には、数世代にわたって受け継がれてきた味がある。食べ物はキャリアーの一つで、当番組が伝えたいのは食べ物の背後にいる人物のドラマ。また人物を通してたくさんの文化の継承を伝えることができる。今ある食べ物がどのような経緯で今のような姿、味になったのかを少しずつ掘り起こしたい。そして、食べ物、人物、文化は切り離すことができず、人物をめぐるドラマがなければ、単なる料理番組になってしまう。そのため、人物、ドラマ、文化の味がそこに盛り込まれている」と説明する。
第三シリーズの第1話の主題は「器」、第2話の主題は「香」で、いずれも大好評。紹介された鉄鍋や刃物類、まな板、ご当地グルメなどが、ネット上で瞬く間に人気の検索ワードとなった。ネット上での評価も高く、第1話について、ネットユーザーから、「いい道具、いい器、皿がなければ、見た目も香りも味もいい料理はできない。それらは互いに呼応しており、グルメを単に見るというのではなく、奥深い意義や伝統を感じなければならない」との声が寄せられている。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年2月23日
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