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ドイツとスペインの空港で微信による税還付サービススタート

人民網日本語版 2018年02月22日16:13

春節(旧正月、今年は2月16日)連休中、多くの中国人が海外旅行に出かけた。業界専門家や旅行会社が2018年春節連休開始前数日間のデータを分析した結果、海外旅行客数は過去最高を記録する見込みであることが明らかになった。微信(Wechat)や支付宝(アリペイ)は、スペインやドイツにおいて、買い物をしたその場で税金が還付される即時還付サービスを打ち出した。これにより、中国人観光客の海外ショッピングがさらに便利でお得になっている。人民日報が伝えた。

独ベルリン・テーゲル空港にあるグローバル・ブルーのカウンターではドイツ人の職員が、「税金の還付は、アリペイ、クレジットカード、またはキャッシュのどの方法がよろしいでしょうか?」と中国語で中国人観光客に質問していた。中国人客がそれを聞いてしきりに感心すると、このドイツ人の職員は、申し訳なさそうな様子で、自分が話せる中国語は数えるほどしかないと答え、「私たちは、中国からのお客様にアリペイによる税還付サービスを提供しているため、中国語でお客様に免税手続きの方法を説明することは、私たちにとって必要不可欠な業務なのです」と話した。

先ごろ税還付代行サービス企業グローバル・ブルーはテンセントと業務提携に関する合意を交わし、独ミュンヘン空港は、欧州で初めて微信を用いた即時税還付サービスに対応する空港の一つとなった。今回、サービスをスタートさせた微信による即時税還付サービスは、リアルタイム電子税還付の先駆者的存在であり、観光客の待ち時間をゼロにした点は注目に値する。グローバル・ブルーはこれまでにもアリペイと協力して、還付された税金をアリペイ・ウォレットに即時入金するという全く新しい税還付システムを実施しており、同サービスはすでに、欧州にある14空港で展開されている。

スペイン・マドリード空港でも、微信による即時税還付サービスが始まった。キャッシュと銀行振込という従来の税還付方式には、それぞれ弊害があった。キャッシュによる税還付を選んだ場合、現地の出発空港で自国通貨によるキャッシュバックは不可能だが、その場で還付された税金を受け取れるというメリットはあった。一方、振込による還付では、手続きに時間がかかるという問題があった。アリペイと微信が次々と即時税還付サービスを始めたことで、これらの問題はいずれも解消されることとなり、中国人消費者は、より簡単に柔軟性の高い税還付サービスを享受できるようになった。

微信やアリペイによる税還付サービスを利用する観光客は、従来通り申請書類に必要事項を記入し、購入店の捺印と空港税関所の確認印を押してもらう必要がある。その後、税還付サービスカウンターで、観光客は携帯電話にダウンロードしておいた税還付プログラムに従って、自分の税金還付用バーコードを作成する。税還付カウンターの職員は、そのバーコードをスキャンすれば、輸入税還付金の返金が確認され、観光客はわずか数秒で、自国通貨建てで還付金を受け取ることができる。

グローバル・ブルーは、「微信による税還付サービスは、今後も次々と、欧州内の主要空港で展開していく計画だ。現在、テンセントと、店内での事前還付に関するソリューションプランについて検討を進めている。これが実現すれば、中国人観光客は店内で買い物をする際に、微信銭包(Wechatウォレット)で還付金を受け取れるようになる。2018年中に欧州で全面展開する計画だ」としている。(編集KM)

「人民網日本語版」2018年2月22日

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