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上海天文館が雲南省に落下した隕石主体とクレーターを完全に回収

人民網日本語版 2018年08月27日14:15
上海天文館が雲南省に落下した隕石主体とクレーターを完全に回収

建設中の上海天文館(上海科技館分館)は25日、雲南省シーサンパンナに落下した隕石の主体とクレーターの回収に成功したことを発表した。新華社が伝えた。

6月1日午後9時45分頃、雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州景洪市の夜空を巨大な火の玉が切り裂き、その光景が撮影された。

隕石の落下後、科学者は直ちに科学研究を展開。中国科学院紫金山天文台の徐偉彪研究員は、「隕石落下が目撃されたことは間違いない。隕石の母体は数百の欠片に分かれ、南東から北西の約10キロ、幅1−2キロ、面積約20平方キロメートルの細長いエリアに散らばった。その範囲は勐海県勐遮鎮の十余りの自然村に跨る」と述べた。

回収作業の全過程に参加した上海天文館建設指揮部の林清副総指揮によると、シーサンパンナでは500個以上の隕石の破片が見つかった。総重量は50キロ未満で、L6に分類される。国際隕石学会に「曼桂隕石」という名称を申請中だ。勐遮鎮曼桂村の住民の玉香懐さんが、そのうち最大の隕石主体(重さ1228グラム)を発見し、クレーターも完全に回収された。クレーターの平均直径は13センチ、深さは25センチ、入射角は約70度。

林氏は、「クレーターをそのまま保存することには、重要な科学の価値がある。科学者は隕石落下前の飛行速度や方向など、重要な情報を推定できる」と述べた。

隕石の研究により、隕石の断面に幅0.3ミリほどの黒い脈状があることが分かっている。その一部は隕石の断面全体を貫いている。徐氏は、「これは隕石の母体である小惑星の宇宙における重大衝突過程の情報を留めている。太陽系内の惑星の衝突の歴史を研究する絶好のサンプルだ」と話した。

シーサンパンナの隕石の主体とクレーターは、上海天文館の開館と同時に一般公開される予定だ。(編集YF)

「人民網日本語版」2018年8月27日


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