中国自然資源部(省)が組織する第9回北極科学観測隊は25日、北緯84度24分、西経156度06分の北極海の海域で、第9回短期氷上基地作業を完了した。これにより今回の北極観測の氷上基地の作業がすべて完了した。新華社が伝えた。
観測隊は8月11日より、短期氷上基地9ヶ所と長期氷上基地1ヶ所での作業を展開し、ヘリにより14ヶ所に海氷漂流ブイを投入した。
観測隊首席科学者補佐の雷瑞波氏は、「今回の氷上基地作業エリアは緯度79−84度で、海氷の縁から海氷の密集区に跨っている。これにより北極各地の大気・海氷・海洋の相互作用の差を研究できる」と話した。
今回の氷上基地作業は、総合学科共同作業で、5つのチームに分かれた。コア掘削、海氷温度ブイの投入、海氷の厚さの観測、自動気象観測装置の設置、光学観測、海氷マイクロプラスチック観測など各種科学観測作業に成功している。
雷氏は、「これまでの北極科学観測と比べ、今回は無人観測設備の設置を拡大した。無人氷上基地2ヶ所、自動気象観測装置3つ、海洋断面ブイ3個、海氷物質バランスブイ23個、海氷漂流ブイ16個、可視化観測ブイ1個を投入した。これまでの北極科学観測で数が最多で、かつ8割以上の設備が国内で開発・集成したものだ」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年8月27日
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