携帯アプリを使って薬のパッケージをスキャンし、宅配員に引き取りに来てもらう住所を入力し、専門処理機関が回収することで、使用期限が切れた医薬品の「回収の旅」が終了する。新華社が伝えた。
3月13日から3月31日まで、国内の重点都市28都市における「期限切れ家庭薬の回収連盟」活動が展開されている。この活動を通じて、「家に放置された」期限切れの医薬品は、自分の帰るべきところを見つけただけではなく、環境保全に人々が参加することも、実現可能となった。
環境保護にも有益で人々にとっても便利な期限切れ医薬品の処理方法とは、一体どんなものなのだろうか。阿里健康(アリヘルス)と広薬集団が共同で発起・開通したオンライン回収システムは、極めてシンプルな3ステップだけで処理が終わる。まず、モバイルの淘宝や支付宝(アリペイ)のアプリで薬箱に表示されている数字の「8」で始まる20桁の追跡コードを読み取り、ジャンプした詳細情報ページで「期限切れ医薬品回収」に進む。次に、回収先となる自宅住所や連絡方法などの必要情報を入力し、菜鳥聯盟の宅配員を呼ぶためのボタンを押して、最後に、宅配員が来て期限切れた医薬品を無料でピックアップしていく。回収の全プロセスが完了すると、利用者はインセンティブとして「優待券」を手にすることができる。
現時点で、この回収サービスを実施しているのは、北京、上海、広州、深セン、杭州、済南など28都市となっている。
回収された後、各都市の菜鳥聯盟宅配員は、収集したこれらの家庭薬を袋に密封し、ラベルを貼付し、回収地点・取扱者・回収会社および回収日などの情報を明記してから、条件を備えた廃棄物処理工場に集中輸送する。その後専門職員が処理を施し、最高温度1200度以上に達する熱分解ガス化炉に投入され、無害化焼却が行われる。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年3月18日