中国経済の今年のスタートは? デフレの可能性は?

人民網日本語版 2019年03月15日16:28

中国経済は今年どんなスタートを切っただろうか。第1四半期は経済成長ペースが引き続き鈍化するだろうか。デフレになる可能性はあるだろうか。中国国家統計局は14日に今年1~2月の経済データを発表し、注目を集める一連のホットな話題について回答を出した。中国新聞網が伝えた。

▽中国経済の今年のスタートは?

2018年第4四半期の経済成長ペースは6.4%となり、各界から高い関心が寄せられた。19年の中国経済はどんなスタートを切っただろうか。

まずいくつかの重要な経済データをみると、雇用情勢は全体として安定し、2月の全国都市部の調査失業率は5.3%となり、目標値の約5.5%を下回った。物価は低水準で推移し、1~2月の消費者物価指数(CPI)は前年同期比1.6%上昇し、調整コントロールの目標値約3%以内に収まった。

経済成長を牽引する「トロイカ」の投資、消費、輸出をみると、1~2月は固定資産投資が同6.1%増加し、増加率は前年を0.2ポイント上回った。社会消費財小売総額は同8.2%増加し、増加率は前年12月の水準を保った。輸出は2兆4264億元(1元は約16.6円)で同0.1%増加した。

同局の毛盛勇報道官は、「大多数の指標が安定しており、一部の指標が好転の傾向を示している。1~2月の中国経済運営は合理的な範囲を保ち、全体的安定と安定の中での成長という発展の流れを引き継ぎ、具体的には国内需要の安定の中での上昇、構造最適化の流れの維持、雇用と物価の全体的な安定、市場の予想の動きの好転、株式市場の活発な取引となって現れた。これは市場の信頼感を反映するものでもある」と述べた。

モルガンスタンレー華■(品の口が金)証券有限責任公司の章俊チーフエコノミストは、「昨年7月の『インフラの弱点分野の補強』から、その後打ち出された『6つの安定』(雇用の安定、金融の安定、対外貿易の安定、外資の安定、投資の安定、予想の安定)による全面的な安定成長、さらには今年の予想を上回る規模の減税・費用削減が、実体経済への信頼感を安定上昇させる上で目に見える効果を上げ、これから政策の効果が持続的に現れて投資や消費のデータが徐々に安定改善することが予想される」と述べた。

▽第1四半期の経済成長率は引き続き鈍化するか?

これから中国経済はどうなるだろうか。第1四半期の状況を踏まえると、中国の経済成長ペースは引き続き鈍化するのだろうか。底を打つのはいつか。

毛報道官はこうした疑問に対し、「今年1~2月の状況をみると、消費分野は引き続き安定をみせた。3月の消費ニーズは前年よりいくらか好転する可能性があり、全体として消費は引き続き安定成長傾向を保つとみられる。投資分野をみると、一方で社会の予想が徐々に好転し、また一方で行政のスリム化、減税、費用削減の政策、周期と反対方向の調節の政策などを含む諸政策が打ち出され、徐々に実施されるのにともない、投資は引き続き安定上昇傾向を維持するものと期待される」と述べた。

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