米国の激化する関税脅しは自国にも他国にも損害を与える

人民網日本語版 2019年08月29日11:06

米国の新たな対中関税の脅しは一体何を意味しているのか?米国の大衆は知っている。それが米国の消費市場に打撃を与え、週末に飲む美味しいビールから演奏する楽器、さらには子ども達の読む本にまで影響範囲が拡大することを。「追加関税の効果は大きい」「追加関税による米国の消費者の負担はびた一文ない」という米側の一部の者による妄言が、全く現実の感覚とかけ離れていることを全ての分析は示している。彼らは恣意的な追加関税に対してひっきりなしに起こる抗議と強い非難によく耳を傾け、米国内で日増しに高まる反対と不満の声に真剣に向き合うべきだ。(人民日報「鐘声」国際論評)

経済グローバル化の時代において、各国の経済は互いに融合し切り離せない関係にある。米国が関税の脅しをエスカレートさせ続けるのは経済学の基本法則に完全に背く非理性的行為であり、損害を被るのは米国企業の利益であり、最終的につけを払わされるのは米国の一般消費者なのだ。中国、米国、そして世界の経済的利益もこれによって損害を被っている。

国際通貨基金(IMF)の研究者は米労働省労働統計局の統計から、関税率引き上げのもたらすコストはほぼ全て米国の輸入業者が負っていることに気づいた。JPモルガン・チェースの報告は、米政府が中国からの輸入品に新たな関税を課した場合、米国の家庭の平均年収は1000ドル減少すると指摘した。米シンクタンクの研究は、米国が中国からの全ての輸入品に25%の追加関税を課した場合、雇用が216万人減ることを示した。米国の企業と民衆は、「米国の利益を守る」との旗印を掲げて貿易摩擦をエスカレートさせることが、米側の一部の者が個人的私利のために世間を欺く詐術に過ぎず、結果的に米国経済を低迷させるだけであることをはっきりと認識している。

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