「多国籍企業と中国」をテーマとする第1回多国籍企業経営者青島サミットが19、20両日に開催された。世界の貿易と投資の不振を背景に、中国は今回の会議を開催することで、開放をさらに拡大する決意をはっきりと示した。フォーチュン・グローバル500のうち115社、各業界のリーディング企業284社、来賓5100人余りが出席したことで、多国籍企業が中国のチャンスを重視していること、中国の開放拡大を信頼していることがはっきりと示された。(人民日報「鐘声」国際論評)
中国の発展には多国籍企業の投資が不可欠だ。改革開放の40年余り、100万社近くの外資系企業、2兆1000億ドル余りの外資が中国に先進的な技術と設備、豊かな管理ノウハウ、優れた製品とサービス、先頭を行くイノベーション資源をもたらしてきた。多国籍企業は中国の改革開放プロセスの重要な参加者、目撃者、受益者であり、中国と世界を結ぶ重要な懸け橋でもある。中国はまさにこうした世界との結びつきと相互交流の中で、長期にわたる急速な発展を実現した。
最近、経済のグローバル化は逆風に遭っており、多国籍企業に中国からの撤退、中国経済との「切り離し」をがやがやと求める声が少なからず注目されている。逆風は大きいが、中国と多国籍企業の提携・協力の根幹を揺るがすことはできない。1992年以降27年にわたり、中国は途上国で最も多く外資を導入し続けている。今年第1~第3四半期にはまた外資系企業3万社余りが新設され、実行ベース外資導入額は前年同期比6.5%増加した。今やフォーチュン・グローバル500のうちすでに490社が中国で投資プロジェクトを持つ。事実が証明するように、中国と多国籍企業の結びつきは減少するのではなく、増加し続けている。中国と多国籍企業の相互成就、共同発展の歩みは鈍るのではなく、雪だるま効果の形成を加速している。
中国と多国籍企業の相互吸引は、いかなる時であれ、開放の中で発展し、協力の中でウィンウィンを実現することこそが正しい発展の道であることを十分に証明している。外国からの投資は中国の発展に貢献する。これは中国が外資に扉を開き続けている大きな原因だ。商務部(商務省)国際貿易経済協力研究院がサミットで発表した報告書「多国籍企業の中国投資40年」によると、外資系企業は数では全国企業総数の3%に満たないが、対外貿易では半分近く、一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)の生産額と利益の4分の1、税収の5分の1を貢献している。中国市場は豊かでリターンが大きいことから、常に外国からの投資が集中している。米商務省経済分析局の統計では、米国企業の2018年の対中投資収益率は11.2%に達する。これは世界全体での8.9%を2.3ポイント上回る数字だ。「投資の観点から言うと、中国は一貫して最も魅力ある場所だ」とサミットに出席した多国籍企業のトップは指摘した。