協力の光で感染症の暗雲を払う

人民網日本語版 2020年03月25日11:51

「中国側はフランス側と共に、国連やG20の枠組みで関係各国の調整と協力の強化を後押しし、共同対策を繰り広げ、グローバル・ヘルス・ガバナンスを整備し、途上国その他必要ある国の能力強化を手助けし、世界経済への感染症の影響を減らし、協力の光によって感染症の暗雲を払いたい」。習近平国家主席は23日、フランスのマクロン大統領との電話会談で、協力の推進という中国の意志を明らかにした。習主席はグローバル・ヘルス・ガバナンスの観点から、団結と協力の重要性を強調し、各国と協力して感染症と戦い、世界の発展の大局を守りたいという中国の揺るぎない決意と自信を示した。

団結と協力の促進は極めて重要な責任だ。「団結、団結、そして団結!」。これは世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長の強い呼びかけであり、各国にとっていかなる躊躇もすべきでない共通の選択でもある。EUのボレル外務・安全保障政策上級代表は先日「我々は協力を強化しなければならない。今は多国間主義を強化し、連携して感染症と戦う正念場であり、共に努力してこそ、この全人類への脅威に対処できる」と呼びかけた。グローバル化の時代において試練は共通であり、責任も共通だ。自国民の健康と安全をしっかりと守ることが世界全体の公衆衛生上の安全を守ることへの貢献となり、他国の感染症との戦いを支援することが自らへの圧力を緩和する助けとなることを、各国は認識すべきだ。各国は科学研究の難関攻略において力を尽くして協力し、研究のデータと情報を共有し、対策を共同で研究し、打ち出すべきだ。

意思疎通と協調の強化は必要不可欠な道だ。感染防止・抑制の圧力が高まるほど、各国が意思を疎通し協調することが差し迫って必要となる。連日にわたり、中国は太平洋島嶼国、アフリカ諸国、欧州諸国、ユーラシア及び南アジア諸国、ラテンアメリカ・カリブ諸国と新型コロナウイルスの感染防止・抑制について相次いで専門家によるテレビ会議を開き、中国側の経験を紹介し、中国の最新の研究結果、防疫の考え方、総合的措置などを分かち合っている。中日韓は新型コロナウイルス感染症に関する特別外相テレビ会議を開き、連携した共同対策メカニズム、国境を越えた感染拡大の効果的な防止について議論した。G20の財務相と中央銀行総裁はテレビ会議を開き、感染症が世界経済に与える影響について議論し、行動の足並みを揃えることで合意した。世界中に感染が拡大し、広範な影響をもたらす中、各国は意思を疎通し協力する行動を強化し続けてもいる。感染防止・抑制の国際協力を推し進め、世界経済への影響を最大限減らすことは、各国の共通利益にかなう。

グローバル・ヘルス・ガバナンスの整備は長期的な効果を上げる対策だ。過去数10年間でグローバル・ヘルス・ガバナンス・システムは著しい進歩を遂げたが、感染症のもたらす複雑で極めて困難な試練にも頻繁に直面してきた。グローバル化の時代においては人々の移動が活発なため、客観的に言って人類の健康への試練もグローバル性を強めている。新型コロナウイルス感染症はグローバル・ヘルス・ガバナンス・システムの欠陥を暴露し、グローバル・ヘルス・ガバナンスの構築強化が差し迫って必要であることを浮き彫りにした。人類の健康と幸福を守るには、多国間主義を堅持し、「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」グローバル・ガバナンスの理念を堅持し、心を一つにして衛生健康共同体を築く必要がある。長期的視点で、グローバル・ヘルス・ガバナンスの水準を協力して高めて初めて、ウイルスの侵襲を防ぎ止める人類の能力を根本から強化することができる。

厳しい試練が人類の目前にある。新型コロナウイルスは未知の事がこんなにも多く、そのもたらす脅威がこんなにも大きく、影響の及ぶ範囲がこんなにも広い。人類はどうすればよいのか。誠心誠意共に努力し、勇敢に毅然として戦い、これに勝利することだ。世界各国が運命共同体という理念を堅持し、協力の責任を引き受け、協力の光によって感染症の暗雲を払いさえすれば、人類は必ずやこのウイルスとの対決において生命の権利をしっかりと守ることができると堅く信じるべきだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年3月25日

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