手を携えて最も厳密な共同対策網を構築

人民網日本語版 2020年04月03日11:03

「ウイルスに国境はない。感染症は我々にとって共通の敵だ。各国は手を携えて、最も厳密な共同対策ネットワークを構築しなければならない」。習近平国家主席は新型コロナウイルス感染症への対応を協議するG20の臨時首脳会議で重要な提言をした。国際社会では全ての国々が歩調を合わせて一致した行動を取ることを呼びかける声が日増しに強まっている。国際的な共同対策を効果的に実施し、国家レベルで感染症と全力で戦うと同時に、地域及び世界レベルで連携して対処することは、全世界の知恵と力を結集するうえでプラスであり、感染症との戦いにおける全世界の成果と自信を高める。これは感染を防止・抑制・阻止する世界の戦いに力を尽くし、一日も早く感染症に完全勝利するうえで重要な保障となる。

共同対策の実施においては、中国の経験が最も説得力がある。感染症の発生後、中国は速やかに中央から地方までの、全方位的かつ重層的なネットワーク状の感染防止・抑制システムを構築し、共同対策の厳密な防御線を構築した。これは感染防止・抑制の状況を迅速に転換し、段階的で重要な成果を挙げるうえで重要な役割を果たした。世界保健機関(WHO)は中国の講じたのは「全政府、全社会的措置」であり、「この措置は急速に増加し、かつ潜在的に致命的な疾病の曲線を変えた」との認識を示している。雑誌「サイエンス」に先日掲載された研究報告も、この点を裏付けている。研究報告は「中国の感染防止・抑制措置はウイルスの感染経路を断ち切り、感染源と感染しやすい人々との接触を阻止し、感染者を数10万人減らすことに成功した」と指摘している。まさにこのような実際の成果に基づき、WHOは「中国の成功裏の共同対策は、世界が学び、参考にするに値する」としているのである。

国際的な共同対策を実施するには、各国が広範な交流と協力を増やすことが必要だ。感染防止・抑制は各方面に関係する。感染情報の通知、感染防止・抑制と診療ノウハウの共有、医薬品とワクチン開発の難関攻略、さらには国境検問所での管理・コントロール、滞りのない貿易とグローバル産業チェーン・サプライチェーンの安定維持のいずれにおいても、各国が効果的に意思を疎通し、積極的に歩調を合わせて行動することが必要だ。中国側は地域公衆衛生緊急連絡メカニズムの構築を検討することを提言した。これは公衆衛生上の突発的事態に対する緊急対応のスピードを速める助けとなる。新型コロナウイルス感染症への対応を協議するG20の臨時首脳会議で、各国は統一戦線を構築して感染症の脅威に対処し、団結の精神に基づき、透明で力強い、歩調を合わせた、大規模で科学に基づく世界的な行動を講じることを約束した。これは正しい方向への重要な一歩だ。

国際的な共同対策の推進において、中国は一貫して強く責任を引き受ける行動派だ。中国側は直ちにウイルスの遺伝子配列等の情報を発表し、速やかにWHO及び関係国に感染状況に関する情報を通知して、世界のために貴重な時間を稼いだ。中国側は積極的に関係国と感染防止・抑制のノウハウを共有し、医薬品とワクチンの共同開発に参加するとともに、他の国々にできる限りの支援を行ってきた。中国側は国際社会が政策調整を強化し、資源投入を強化すること、特に公衆衛生システムの脆弱な途上国の防備と対応準備を支援することを支持している。すでに中国側は新型コロナウイルス感染防止・抑制オンライン知識センターを開設し、中国の感染症との戦いに関する技術指針、診療規範、感染防止・抑制情報などを紹介している。センターは全ての国々に開放されており、世界に中国の知恵と案を示していく。中国側は中国ASEAN公衆衛生緊急連絡メカニズムの構築を提言し、中韓は新型コロナウイルス感染症共同対策協力メカニズムを立ち上げた。二国間でも、地域さらには世界レベルでも、中国は常に強い責任感をもって国際協力を実施し、国際的な共同対策を積極的に推進して、世界の人々の健康と幸福のために責任を全うしている。

新型コロナウイルス感染症の世界的拡大は厳しい状況にある。人類は団結と協力をしっかりと選択してこそ、押し潰されずに済む。これは人類の命を守る決戦だ。各国は手を携えて最も厳密な共同対策ネットワークを構築しなければならない。共に協力して医薬品、ワクチン、検査などの研究開発における難関を攻略して、一日も早く全人類に恵みをもたらすブレイクスルー的成果を得ることを目指さなければならない。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年4月3日

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