日本の「宇宙作戦隊」新設は宇宙ごみの監視のみが目的か? 専門家「任務の一部に過ぎず」

人民網日本語版 2020年05月19日15:45

日本の航空自衛隊初の宇宙専門部隊「宇宙作戦隊」が18日に正式に発足する。河野太郎防衛相は、同部隊の主要任務は宇宙ごみ(スペースデブリ)の監視だと言う。だが、航空自衛隊が「宇宙清掃隊」をわざわざ設立する必要はなく、日本の「宇宙軍」新設にもっと深い考えがあるのは明らかだとの認識で外部は一致している。環球時報が伝えた。

日本の「宇宙作戦隊」の活動は宇宙ごみの監視だけなのか?『航空知識』の王亜男編集長は17日の取材に「宇宙ごみの監視は活動の一部に過ぎないと見られる。航空自衛隊が『宇宙清掃隊』をわざわざ設立する必要はない」と指摘した。

王氏は「いわゆる宇宙ごみとは、実際には地球軌道上の飛行物だ。多くの宇宙飛行物の中から特定の『ごみ』を監視したいのなら、強大な技術的支えが不可欠だ。もし日本がこの点を達成できるのなら、それは自衛隊が宇宙の特定の目標を随時測位でき、戦時には作戦を情報・データ面で支えることができることを意味する」と解説した。

共同通信によると、「宇宙作戦隊」は現在米宇宙軍と米航空宇宙局(NASA)の支援を受けている。日本防衛省は米軍、日本宇宙航空研究開発機構と共同で宇宙監視システムを構築するほか、宇宙分野に精通した自衛官の育成を検討する。また、日本は米側と協力し、情報も共有する。

「日本は西側体制の中で比較的独特な地位にある。まず、日本はアジアで一定の影響力を持つ。次に、技術力が高く、宇宙分野で打ち上げシステム及び関係するチームを持つ」。王氏は「米国は日本がその宇宙システムの一部となることを望んでいる。日本も米国との協力を望んでいる。両者は宇宙で監視の役割を果たす、または他の作業を行う周回衛星を協力して打ち上げる可能性がある」と指摘した。

王氏は「現在は『宇宙作戦隊』が日本の『宇宙軍』だとは言えない。日本が自国の防衛当局が米国の附属物に成り果てることに甘んじることはあり得ず、それは米国にとっての自らの価値を下げることになるからだ」と指摘した。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年5月19日

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