外交部、中国側は妥当な形で段階的に外国との人的往来を再開

人民網日本語版 2020年06月10日15:53

外交部(外務省)の華春瑩報道官は9日の定例記者会見で、中国がシンガポールとすでに8日、ビジネスや公務上必要な人的往来を円滑化する「高速通路」を本格的に始動したことを明らかにした。また、防疫面の安全確保を前提に、引き続き妥当な形で段階的かつ秩序良く外国との人的往来を再開していくとした。

華報道官は「中国とシンガポールは互いに重要な協力パートナーであり、感染症の発生以来、緊密な協力を保ち、互いに支持し合い、助け合い続けてきた。2か月近くの意思疎通と準備を経て、両国はすでに8日、ビジネスや公務上必要な人的往来を円滑化する『高速通路』を本格的に始動した。これは両国にとって、感染対策が常態化する中で往来と協力を再開し、経済活動の再開を支える重要な措置だ」と指摘。

「中国・シンガポール間の『高速通路』は中国と東南アジア諸国との間に構築した初の『高速通路』でもあり、両国各々の経済・社会発展の推進、及び地域と世界の産業チェーン・サプライチェーンの安定にも資するものだ。中国とシンガポールの『高速通路』は中国の6省(直轄市)とシンガポールとの間で実施され、双方は状況を見て段階的に通路の適用範囲を拡大するとともに、両国間の商用航空の段階的再開も検討する」と述べた。

また「中国と韓国との間の『高速通路』もすでに順調に実施され、良い効果を上げている。中国とドイツとの間の『高速通路』もすでにこのほど開通し、双方の経済界から歓迎されている。経済活動の再開に伴い中国へ行くドイツ側の人々を乗せた初のチャーター機2機がそれぞれ5月30日に天津、6月4日に上海に到着した。後続のチャーター機の手配も計画または準備中だ」と説明。

「現在、類似した取り決めを中国側と協議中の国々が近隣地域や欧州にいくつかある。中国側は一貫して必要な措置を積極的に講じて、必要な経済・貿易・科学技術活動に従事する外国人の来中を保障する」と述べた。

華報道官はさらに「我々は防疫面の安全確保を前提に、引き続き妥当な形で段階的かつ秩序良く外国との人的往来を再開し、各々の国の経済活動再開、協力深化、安定したスムーズな産業チェーン・サプライチェーンの確保のために積極的に努力していく」と述べた。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年6月10日

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