2020两会

【国際観察】「英雄」VS「暴徒」? 世界に名を馳せる米国のダブルスタンダード

人民網日本語版 2020年06月03日14:00

米国を席巻してすでに1週間になる人種差別への抗議は、「Black Lives Matter」という血の涙の訴えを表明すると同時に、「米国式ダブルスタンダード」を証言してもいる。

殴打・破壊・略奪・放火、暴力的衝突という米国のデモにおける一部のシーンは、昨年香港地区の市街地で発生した状況と似通っている。だが今回、米国の政治屋は「美しい光景」と聞こえの良いことはもう言わず、「略奪すれば、即発砲する」と激怒してわめきたてている。彼らは香港の黒衣の暴力分子を「英雄」と称賛するのに、自国内で抗議する民衆のことは「暴徒」と呼ぶ。香港警察の自制した法執行に対してはむやみに非難するのに、国内の抗議者に対しては、州兵が発砲して殺す。トランプ大統領は記者会見前に催涙ガスを使用して道を開けさせたうえ、記者会見では「軍隊多数を投入する」と脅した。

何をもって、ある抗議を「良いもの」とし、別の抗議を「悪いもの」とするのか?誰が「良し悪し」を決めるのか?何の基準をもって「英雄」と「暴徒」を区別するのか?米国の政治屋の「世界に名を馳せるダブルスタンダード」なのか?

香港地区と米国で発生した出来事は性質が全く異なる。香港地区の「条例改正騒動」は国家を分裂させる行為を体現しているのであり、どの国でも容認されない。米国には「反乱煽動法」「国家安全法」など20本以上の国家安全法規があり、武力で政府を転覆する言動を撒き散らした者には重い判決が下されうる。

翻って米国を見ると、「息ができない」という苦痛のうめきは、「ミネアポリス市警察局」のパトカーの前で発生した。警察はアフリカ系男性であるフロイドさんの訴えを顧みず、白昼堂々と7分間も膝で首を押さえつけて死亡させた。直視するに忍びないこの情景こそが、真の「民主と人権の危機」を示している。

もし米国の「スタンダード」に従うのなら、現在中国は米国の黒人に関する人権法案を制定すべきなのか?米国は経済制裁、政治制裁を受けるべきなのか?エンティティリストを作成すべきなのか?米国の駐中国大使を呼び出して米国の人権問題を議論する必要があるのか?国連に国際的非難を要請すべきなのか?

米国の政治屋は騒乱を鎮める他国の行動を強く非難しながら、厚顔無恥にも自らを民主と人権の灯台と標榜している。「世界に名を馳せるダブルスタンダード」の背後に露呈しているのは偽善的な面構えであり、汚らわしい政治的目的だ。

香港地区の国家安全立法に対する米国の乱暴な干渉から、全体像を推し量ることができる。国家安全法制は非常口に過ぎず、非常口の内側の安全と自由を保護し、国家分裂・政府転覆行為と外国からの干渉を取り締まるのである。中国が自宅に非常口を設けることを、彼らが愚かにも干渉をもくろむ勢力でないのなら、なぜ他人なのにこれほど気を狂わせ、恐れるのか?

香港攪乱分子には元々米国の支持があったというのが事実だ。米中央情報局(CIA)の非合法的活動の隠れ蓑である全米民主主義基金の(NED)や全米民主国際研究所(NDI)といった組織が長期にわたり香港地区の現地政治団体、世論調査機関、あるいはいわゆる人権組織を資金援助してきたことは、すでに公然の秘密だ。

まさに香港特区の前行政長官で全国政協副主席を務める梁振英氏が言うように「今回の米国における騒乱の特徴との対比によって、香港地区の暴乱には後押しする者がいたことが一段と証明された。米国のデモでは参加者がヘルメットをせず、防毒マスクをせず、現場での現金の受け渡しがなく、多数のアマチュア『記者』がおらず、雨傘チームがおらず、医療チームがおらず、『612基金』がない。香港地区の過去1年間の暴乱に黒幕も資金源もないと以前信じていた人は、今日もなおそうだと信じられるのか?」ということだ。

全ての命は尊重されるべきであり、全ての暴力は人々に悲しみと痛みを与える。もし米国の政治屋が自らの偽善とダブルスタンダードを棄てず、依然として政治ゲームを弄し、米国人の生死を気にかけないのなら、 最後には自国民に捨て去られるだろう。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年6月3日

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