10日に開かれた注目の「2020華為(ファーウェイ)開発者大会」で、ファーウェイの一般消費者向け事業は、ハーモニー(鴻蒙)OS 2.0、HMS Core 5.0、OSのEMUI 11、HUAWEI HiLinkなど、一連のスマート端末分野の革新的成果を発表した。ファーウェイの一般消費者向け事業CEOの余承東氏は、「当社は自社のコア技術とソフト・ハードウェア能力を全面的に開放し、開発者と共に全シーンにわたるスマートエコシステムの力強い発展を共同で駆動する」と述べた。深セン特区報が伝えた。
ファーウェイの今年上半期の世界販売台数は1億500万台、一般消費者向け事業の収入は2558億元(1元は約15.5円)。同時にその他のハードウェアも急成長している。ファーウェイのスマートウォッチの今年上半期の市場シェアは世界2位、国内1位だ。タブレットPC市場のシェアは世界3位、国内2位。ノートPCの世界販売台数は120%増で、国内では2位。
ファーウェイは今回の大会で ハーモニーOS 2.0を正式に発表するとともに、年内にまず国内の開発者向けにスマホ用の「HarmonyOS」のベータ版をリリースすると発表した。これは来年に商用化される見通しだ。
ハーモニーOS 2.0はエンドツーエンドの遅延を10ミリ秒まで短縮する。有効処理量が2.4Gbpsに達し、信頼性が30%向上し、ファーウェイの全シーンにわたるエコシステムの構築を実現する。
余氏は大会で、 ハーモニーOSを正式にオープンソース化すると発表した。開発者はエミュレータ、SDKパック、IDEツールを付与される。ファーウェイは中国開放原子開源基金会にコードを寄贈する。余氏は「ハーモニーOSは今月10日より、大型ディスプレイ、腕時計、車載などの128KBから128MBの端末にソースコードを公開し、2021年4月にメモリーが128MBから4GBのデバイスに向けソースコードを公開し、2021年10月以降に4GB以上のすべての端末にソースコードを公開する」と述べた。
ハーモニーOS 2.0は第3者デバイスをサポートする。ファーウェイはすでに美的、九陽、老板などの家電メーカーと事業提携している。これらのブランドは ハーモニーシステムを搭載した最新の家電製品を発表する。
ファーウェイは同日、世界に向けHMS Core 5.0を初公開した。
HMSはファーウェイのアプリエコシステム構築の第一歩だ。余氏によると、世界の180万人の開発者のサポートを受け、HMSエコシステムが急速に成長した。今年上半期のファーウェイHMS Core内のアプリ数は前年同期比88%増の8万1000以上に達した。HMSエコシステムの世界の登録開発者数は前年同期比76%増の160万人。現時点で世界の170以上の国・地域にサービスを提供している。AppGalleryの世界アクティブユーザー数は4億9000万人で、そのアプリダウンロード件数は2610億回にのぼった。9万6000以上のアプリがHMS Coreに集約され、世界3位のモバイルアプリエコシステムになった。アンドロイドでもハーモニーでも、HMS Coreはファーウェイの全シーンにわたるエコシステムに力強いサポートを提供する。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年9月11日